すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

捜索願??

2013-02-17 13:06:48 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは心配性である。まあ、何処の親もどんなにいい年になっていても、自分にとっては「子供」なので、心配するものではある。
 実際、ピンクでも孫のいる年の娘婿の事を本当に息子のように心配していた。
 さて、昨日の話である。
 昨日私は仕事だったのだが、親友ナースが相談事があるというので、事前にキヨちゃんに伝えておいた。キヨちゃんはキヨちゃんで、昨日は数人で淡路島に「七福神参り」に行く予定だったので、
 「お互いにご飯はいらんね。」
と話していた。
 キヨちゃんは予定通りなら17時着だが、私は仕事を終えてから出かけて、一緒に食事して温泉に入って帰ってくるというスケジュールで、相談ごともあるのだから「遅くなるよ」と伝えておいた。
 しかしキヨちゃんの場合、言っておいても自分の中での「遅い時間」があって、そこを越すと心配する。急な残業などのように、理由が分からない時は心配のあまり「キレる」時もあるが、流石に前もって言っていたのでその心配はなかった。
 仕事を終えてから、ゆっくりと食事しながら話を聞き、それから温泉へ移動。風呂の中でもじっくり話した。21時すぎには風呂から出たが、水分を摂りながらもう少し話をして、それでも21時半には
 「ええかげんに帰らんと、お互いの家族が心配するね。」
と解散した。そのわずか5分後に着信。勿論キヨちゃんが心配していると分かったが、家が近いので電話に出るより家に入るほうが早い。
 しかし着いてみると電気も消えてキヨちゃんは布団の中だった。さすがに旅の疲れもあって待てなかったのだろう。
 それから彼に電話。彼にも事情を話していたので
 「あれ?意外に早かったね。もっと遅いと思ってた。」
と言う。しばらく話をしていると、目を覚ましたキヨちゃんがやってきた。
 電話を切って話をする。
 「もう、帰っとったんかえ。心配したわ。」
 「ごめん。もう寝よったし。それほど遅くはなかったんでよ。」
 「もう心配で心配で。」
とキヨちゃんは下着姿で心底心配したように言った。ありがたい話だなあと思っていたらキヨちゃんがこう言った。
 「もしかしたら、ユーワクされて、殺されたんじゃないかと心配したんでよ。」
・・・・。多分、誘惑ではなく誘拐と言いたかったのだとは思うけど・・・。にしたって・・・。
 「母ちゃんあんまり心配じゃけん、○○さんや○○さんに電話して聞いてみようかと思いよった。」
 勘弁してくれ!!行き先分かってて、しかも何の関係もない他人様に電話されたら、無茶苦茶迷惑じゃ。未遂に終わってよかったけど・・・。
 キヨちゃんが寝てから彼に電話。
 「誘惑されて殺されたかもと思いよったって。」
と言うと、彼も笑いながら
 「それはどっちも困るなあ。」
と笑った。

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コメント (2)
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