すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ああ、勘違い。

2008-06-17 23:55:02 | ひとりごと
 先日家族で鮎を食べにいった話を紹介したが、その日の事だ。食事が出来て3人とも満足していた。お会計をしようと席を立つ準備をしていると、うちのキヨちゃんは何だか一所懸命に床を掻いている。一体何をしているのだと思うと
 「ありゃ、10円かと思うたら違うた。」
などという。よく見ると床の木目の「節」が10円に見えたらしく、一心に拾おうとしていたらしい。見れば「節」はそこここにある。さぞや「タカラの山」に見えたことだろう。
 「母ちゃん、欲なけん、10円に見えたって。」
と3人で大笑いした。
 夕方たまたま食事中にテレビに「久石 譲」さんが出ていた。実は私は彼の大ファンで、毎年コンサートに行っていた。もっとも最近は父の調子が安定してなかったので、何ヶ月も前からチケットを押さえることが出来ず、見送っている。
 大阪に行くのはコンサートか観劇と決まっているので
 「この人よ。私この人のピアノ聴きに行っきょったんよ。」
と説明した。するとキヨちゃんが
 「まあ、おっさんでえ!」
などと失礼な事を言う。続いて父までもが
 「おっさんじゃないか。」
と言い放った。・・・芸術におっさんは関係ないやろと思いつつ聞いていると
 「お前の大阪の友だちは同い年の女の子じゃなかったか?」
と聞いてきた。
 「うん。友だちはそうじゃよ。」
 「これ、おっさんじゃわやあ!」
・・・・。あの、久石譲さんは「友だち」ではありませんから。
 「えっと、大阪の友だちは女の子で、この人は友だちじゃなくてピアノ弾く人。」
 どうやら「女友達に会う」と言って「おっさん」に会いに行っていると勘違いしたらしい。大いなる誤解だが私の説明で両親が納得したかどうかは定かでない。
 ああ、天下の久石譲様!両親の勘違いをお許しください。(友だちになれるもんなら、なりたいわい!)

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コメント (3)
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