《『イーハトーブと満州国』(宮下隆二著、PHP)の表紙》の表紙》
一般には、賢治は法華経を信仰していたから社会主義者や共産主義者ではなかった、という論理が適用されていることもありそうだなと私は今まで思っていた。ところがこの度、〝日蓮主義者の社会主義者・妹尾義郎〟という人物を知って、そんな論理が適用されねばならないということはない、ということを学んだ。
実は、私はここ10年間ほどの検証作業を通じて、賢治は社会主義者や共産主義者でなかったとしても、結構それに近い考え方や行動をしていたと言えるということがわかったのだが、この妹尾なる人物のこと等を理崎啓氏の『塔建つるもの-宮沢賢治の信仰』及び『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』(共に哲山堂)を通じて学んだことによって、少なくともそのような論理を元にして賢治はそのような主義者ではなかったということは裏付けられないということがわかった。言い換えれば、妹尾のことを幾何知ることができたことによって賢治の理解がある程度また深まったとも言える。
するとこの時に似たようなことを私は思い浮かべる。それは、賢治が国柱会の会員(国柱会信行部に入会)になった頃にやはり同会に入会した石原莞爾のことである。その石原らが中心となって画策した満州事変が発端となってあの侵略戦争が起こったわけで、その石原のことを知れば、しばしば言われる「平和主義者」賢治の理解がより深まるのではなかろうかということをである。
そこで、これから『イーハトーブと満州国』(宮下隆二著、PHP)によって、そのことを学んでゆきたい。
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