みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

『おい、鈴木知ってたか?』

2019-12-17 08:00:00 | 鈴木守著作
〈『本統の賢治と本当の露』の表紙〉

吉田 おい、鈴木知ってたか? これこれこの本

のここ。
鈴木 何、何?
吉田 ほら見てみろよ、ここにこんなことが載ってるぞ。
 しかし、この問題の真相は、まだ明らかにされていません。高瀬露を悪女と称してきたのは、捏造で冤罪だと言う人たちもいます。『宮沢賢治と高瀬露』(共著)などの著書をもつ鈴木守という人は、次のように言っています。
             〈『ぼくはヒドリと書いた。宮沢賢治』(山折 哲雄・綱澤 満昭著、海風社)139p〉
荒木 ありゃりゃ、お前の名前べ。
鈴木 そのようだな。
吉田 そして、こう続いている。
 だが一つだけ、決して俟っているだけではだめなものがある。それは、濡れ衣、あるいは冤罪とさえも言える『〈悪女・高瀬露〉の流布』を長年に亘って放置してきたことを私たちはまず露に詫び、それを晴らすために今後最大級の努力をし、一刻も早く露の名誉を回復してやることである。
(友藍書房 平成二九年)
             〈同139p〉
鈴木 あれぇ、私は『宮沢賢治と高瀬露』の中でそんなことを述べていたかな。この一文はどちらかというと『本統の賢治と本当の露』の中でだった気がするけどな<*1>。
 でも、いずれにせよとてもありがたいことだ。しかも、高瀬露の濡れ衣についての部分を引用してもらったのだからなおさら嬉しいな。

<*1:投稿者註> 実はこれは、『「羅須地人協会時代」再検証-「賢治研究」のさらなる発展のために-』(鈴木守著、友藍書房)の37pからの引用である。

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 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
 本書は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものである。そして本書出版の主な狙いは次の二つである。
 1 創られた賢治ではなくて本統(本当)の賢治を、もうそろそろ私たちの手に取り戻すこと。
 例えば、賢治は「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」し「寒サノ夏ニオロオロ歩ケナカッタ」ことを実証できた。だからこそ、賢治はそのようなことを悔い、「サウイフモノニワタシハナリタイ」と手帳に書いたのだと言える。
2 高瀬露に着せられた濡れ衣を少しでも晴らすこと。
 賢治がいろいろと助けてもらった女性・高瀬露が、客観的な根拠もなしに〈悪女〉の濡れ衣を着せられているということを実証できた。そこで、その理不尽な実態を読者に知ってもらうこと(賢治もまたそれをひたすら願っているはずだ)によって露の濡れ衣を晴らし、尊厳を回復したい。

〈はじめに〉




 ………………………(省略)………………………………

〈おわりに〉





〈資料一〉 「羅須地人協会時代」の花巻の天候(稲作期間)   143
〈資料二〉 賢治に関連して新たにわかったこと   146
〈資料三〉 あまり世に知られていない証言等   152
《註》   159
《参考図書等》   168
《さくいん》   175

 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,650円(本体価格1,500円+税150円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813

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