気の向くままに

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肉食を減らすことは平和につながる

2018年05月02日 | 地球温暖化について

近年、とりわけアジア諸国の経済発展が著しく、人々の生活が豊かになってきましたが、豊かになれば統計的に野菜食から肉食へと変わる傾向があり、また世界の人口増加と相まって世界の肉の消費量が年々増加し続けているとのことです。

しかし、肉食は牛や豚が殺される際の恐怖心や怒りの感情から血液中に毒素を生じ、それを人間が食するときには、多少なりともその毒素も共に摂取することになり、肉食の多い人は短気となりがちです。

増え続ける肉食の需要に応えるため、これらの飼育のために、アマゾン流域やインドネシアなど世界全体では、毎年日本の四国の面積に匹敵するほどの森林が失われているとのことです。さらには、世界の穀物生産量の1/3が家畜(牛、豚)や家禽(ニワトリ、カモ、アヒルなど)、養殖魚の飼育に消費されているとのこと。つまり、豊かな国の人たちの肉食のために、人間の口に入るべき穀物が家畜の餌となり、その分、穀物の値段が上昇し、貧しい人たちには買えなくなり、飢えて苦しまなければならない原因になっています。

ちなみに牛や豚の体重を1kg増やすために必要な穀物の量は、牛なら7kg、豚なら4kg、鶏なら2kg、魚は1.8kg必要と言われていいます。これでわかるように地球上の穀物を無駄にしないためには、できるだけ効率の悪い肉食を控えることが理にかなっていることになります。

また、肉食の弊害はこれだけではなく、効率を追求して、虐待と言ってよいほどの劣悪な環境で飼育し、身動きできない状態の動物を病気にさせないため、また早く大きくするため抗生物質やホルモン剤が大量に投与されているとのことです。肉を食べるということは、当然これらの不自然な薬物も摂取することになります。

また、これら動物を飼育するには多量の水も消費され、逆にこれらの動物から吐き出される糞尿による水質汚染も問題になってきており、さらには牛のゲップには二酸化炭素の何倍もの温室効果があるメタンガスが含まれ、これも今や地球温暖化の大きな原因にもなっています。

このように肉食することはいろいろの弊害があるのですが、これを逆に言えば、わたし達一人一人が肉食を減らせばそれだけ、飢えて死んでいく子供たちを減らすことができるし、また、温暖化に歯止めをかけることにもつながり、さらには、明日を生きることさえも不安でいっぱいの人々に安心感を与え、格差による不満を減らし、それだけ政情も安定し、しいては世界の平和にもつながることにもなります。

 

以上は「生長の家」で教えられていることですが、アメリカのニール・ドナルド・ウォルシュ著の『神との対話』には、およそ次のようなことが書かれていました。

○毎年何百万の子供たちが、涙にくれる母親の腕の中で、痩せほそって死んでいくのを見ながら、あなたがたはそれを止めようともせず、見て見ぬふりをしている。あなたがたは自分にはそんな力はないというが、力がないわけではない。ただ、止めようという意思がないだけだ。

 皆さんはどう思われますか?