気の向くままに

山、花、人生を讃える

ある父と子の物語

2011年02月11日 | 人生
先日、シルバー剪定の先輩がわたしの家を訪れたとき、こんな話を聞かせてくれた。

彼の長男は小さい頃、学業の出来がとても悪かった。身体も小さいせいもあっていじめられっこであった。そして今でいうひきこもりになっていた。

このままではいかんというので、父親の彼は、そんな息子を町のスポーツクラブのひとつ、卓球の練習に誘った。始めの頃は、さもやる気のない、いやいやな態度でやっていた。父親の彼はそんな息子に何度も怒りそうになったが、「ここで怒ったらおしまいだ」と思って我慢し、彼がやる気になるのを辛抱強く待った。彼は言わなかったが、良い時があれば、きっと声援の掛け声をかけることもあったと思う。

するとその息子が中学三年の時には郡のチャンピオンになった。
勉学の方でも国立大学に進学した。

書けばこれだけの短い話だが、心に刻みつけられる話しだった。
ちなみに、父親の彼自身も小さい頃はいじめられっ子だったとのこと。
そのせいか、昨年の大河ドラマの坂本竜馬にはいたく感動していた。