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気の向くままに

山、花、人生を讃える

責任感と無責任

2009年04月25日 | 人生
映画「釣りバカ日誌」を一度は見たことがあるという人は多いだろうと思います。

鈴木建設営業三課に勤める主人公の浜ちゃんは楽しく人生を生きているが、無責任男である。
彼の上司である課長は責任感のある真面目人間である。そして、いつも胃薬を飲んでいる。
課長が胃薬を飲むのは、その半分は、遅刻、早退、ずる休みの常習犯である浜ちゃんのせいだ。
浜ちゃんがいなければ、課長も胃薬から解放されるに違いない。

ところが、この浜ちゃん、営業三課の人気者なのである。
勝手気ままに、明るく、楽しく人生を生きている・・・からである。
人々は浜ちゃんにあこがれる。
「彼のように勝手気まま、自由に生きられたらいいなあ!・・・」と。
彼は、人々の夢の体現者なのである。それが人気の所以である。
(ちなみにわたしの夢と憧れはホームレスです)

しかし、だからと言って、こんな無責任でいいだろうか?
当人は、無責任に、自由に楽しくて生きて、それでいいのかもしれないが、課長は、その為にいつも胃薬を飲まされているではないか。
他の若い人が真似を始めたらどうする?
他の者に示しがつかないではないか?
などなど、こんな疑問もわいてくる。

実は私の職場にも、わたしと同じ年の、この浜ちゃんのような無責任な、そして楽しい人気者がいました。そして、わたしはこの映画で言えば課長でした(胃薬は飲んでませんが)。
彼は、ちょっと難しいような仕事からはいつも逃げて、云わば、やらなければならないことをしない人間でした。
そして、わたしは、やらなければならないことをしなければならない、責任は果たさなければならないと思っている、人間でした。
だが、彼は楽しくて人気者であり、職場を明るくする貴重な存在でした。
そこで、わたしはいつもあれこれ考えさせらていたのでした。

かれと、わたし。そして、「釣りバカ日誌」。
おかげで、このことから、素晴らしい答えを与えらました。
こういう問題が起きてくるのも、結局、自分自身を救うためだったんだなあと思います。

さて、その答えとは?

続く (2,3日あとの予定です)




ヒトリシズカ(一人静)
義経の愛妾、静御前の舞姿からの名称。 4月13日撮影