ども、砂川です。
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録画したままだった映画「ニトラム」を見ました。
なんだかスゴい作品を見た気がします。
1990年代半ばのオーストラリア、タスマニア島。観光しか産業がない閉鎖的なコミュニティで両親と暮らす青年・Martin(マーティン)。
小さい頃から周囲に馴染めず孤立し、同級生からは名前を逆さ読みにした蔑称「Nitram(ニトラム)と呼ばれ、バカにされてきました。
何一つ上手くいかず、思い通りにならない彼は、サーフボードを買うために始めた芝刈りの営業訪問の仕事でヘレンという女性と出会い、恋に落ちます。
しかしヘレンとの関係は悲劇的な結末を迎え、そのことをきっかけに孤独感や怒りが増大し、ついには観光地ポートアーサーで無差別銃乱射事件を起こし・・・。
これは1996年4月に実際にあった事件を映画化した作品で、主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技力がスゴくて、胸に迫ります。
外国の映画ではありますが、この映画を見て思い出したのは、23年前の6月に大阪の教育大学付属池田小学校で宅間守(死刑執行)が起こした無差別殺傷事件です。
宅間守は収監中に様々な心理判定を受け、自制心や感情のコントロールを司る前頭葉前野の発達に問題がある、ということが精神医学的な治験として確認されていました。
先天的な障害なのか、養育環境不全なのか、自分には判断する術がありませんが、社会が考えなければいけないことなんだろうな・・・、と思った次第。