スナブログ

砂川自動車商会のドモドモ日記

スナブログ:「ある画家の数奇な運命」

2022-08-19 19:12:36 | 映画

ども、砂川です。

さて、お盆休み中も毎日1~2本の映画を見ました。

その中でも印象的だったのが「ある画家の数奇な運命」です。

長編監督デビュー作「善き人のためのソナタ」でアカデミー外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルにドイツの激動の時代を生きた芸術家の半生を描いた人間ドラマ。

ナチ党政権下のドイツ、叔母の影響で幼い頃から芸術に親しむ日々を送っていたクルトは、終戦後に東ドイツの美術学校に進学しエリーと恋に落ちます。

エリーの父親は、精神のバランスを崩して強制入院し安楽死政策によって命を奪われた叔母を死に追いやったナチ党の元高官でした。

しかし誰もそのことに気づかぬまま2人は結婚します。

やがて東のアート界に疑問を抱いたクルトは、エリーと⻄ドイツへ逃亡し創作に没頭しますケド・・・。

ベルリンの壁が建築される中、東から西へ逃亡するのはトム・ハンクス主演の「ブリッジズ・オブ・スパイ」でも描かれていましたケド、国が分断されるってホントに大変なコトなんですね。

ナチスの支配から共産主義の支配へと変貌する時代の中で、真の芸術とはなにかを垣間見せてくれる作品。

とにかく美しい映画でした。

 


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