新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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トウテイラン:洞庭藍(洞庭湖の水の色)

2009-09-24 07:04:47 | 植物観察1日1題


この時期、あちこちの植物園で「今この花が咲いています」などの掲示がよく出ているのが、トウテイラン:洞庭藍(ゴマノハグサ科クガイソウ属またはルリトラノオ属またはクワガタソウ属)です。各植物園がわざわざ開花を知らせるのは、この花が日本固有種で、現在時自生が確認されているのは、隠岐島、京都府久美浜町、鳥取県羽合と泊村の4ケ所に限られている珍しい草だからでしょう。
和名の洞庭藍の藍は、中国の洞庭湖の美しい瑠璃色の色の水にちなんだものです。
海岸に生える高さ40~60cmの多年草で、江戸時代には観賞用として栽培されました。
全体に白い綿毛に包まれ、対生する葉は幅1.5~2cm、長さ5~10cmの倒披針形でほとんど柄がありません。8~9月、茎の先に穂のような総状花序を出し、青紫色の小さな花を密につけます。珍しい割には、京都府のレッドデータブックでは要注目種にとどまっています。図鑑によって属名がいくつにも分かれるのも珍しいことです。

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