シロバナタンポポ：白花蒲公英（庭で大事に）

池田市五月山への登り道で、珍しくシロバナタンポポ：白花蒲公英（キク科タンポポ属）を見つけ、柵越しに窮屈な姿勢で写真を撮っていると、品のよい老人が話しかけてきました。かなり植物に関心をお持ちのご様子で、自分の庭にシロバナタンポポが沢山咲いているとおっしゃいます。お邸の庭に入れていただき写真を撮っていますと不意の闖入者に驚いて奥様も出てこられ、この地では珍しいとのことなので、雑草ですが抜かずにおいているとのことでした。庭一面に咲くシロバナタンポポは珍しい光景でした。
名のとおり頭花が白いのが特徴で、西日本では最もふつうに見られるというシロバナタンポポですが、大阪ではどこでも見られるというほどではありません。
葉や総苞は淡緑色で他のタンポポに比べてすこし弱弱しい感じです。
セイヨウタンポポと同様受粉しなくても種子ができるので最近は東京周辺でも見かけるようになったといわれていますが、近年、セイヨウタンポポや、セイヨウタンポポと在来タンポポとの交雑種の勢力が広がっているなか、頑張っているシロバナタンポポを見ると声援を送りたい気持ちです。