新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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オジギソウ:お辞儀草(棘があるはじらいの草)

2010-11-11 06:31:22 | 植物観察1日1題

府立大学農学部の農場に、大きいオジギソウ:お辞儀草(マメ科ネムリグサ属)の大きい株がありました。
これも暖かかった秋のせいか、花と熟した豆果が同時に見られました。園芸品種としておなじみのこの草は、南アメリカ原産で、天保12年に渡来、元来は多年草ですが、観賞用として栽培されるのは1年草として扱われているようです。茎は高さ30㎝くらい、茎にも豆果にも細毛ととげがあります。
偶数羽状複葉の葉は、触れると小葉が先端から1対ずつ順番に閉じて、最後は全体がやや下向きに垂れ下がります。
一連の運動は小葉の柄の付け根にある葉枕といわれる特殊な構造によるもので、夜葉を閉じるネムノキなどの就眠運動と同じ動きです。
学名のMimosaは本来人真似を意味するオジギソウの学名ですが、現在の日本では、ミモザはアカシア類のことを指すようになっています。
小種名のpudicaは、内気なという意味だそうで、別名もネムリグサのほかに、含羞草、知羞草、怕羞草などこの草の面白い動作を表しています。