新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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マルバフジバカマ:丸葉藤袴(牧野記念庭園に外来種)

2010-11-22 12:57:30 | 植物観察1日1題

牧野富太郎の伝記小説、大原富枝の「草の褥を」読んで感激し、一度は訪れたいと思っていた東京練馬の「牧野記念庭園」へ行ってきました。
牧野富太郎が、大正15年から昭和32年94歳でこの世を去るまで、この地に住まいし、数々の研究成果おさめた邸宅跡は、いま練馬区立牧野記念庭園として一般公開されています。(牧野記念庭園については「むかごの高槻」をご覧ください)
当たらず少し淋しい感じです。
その中でマルバフジバカマの名札の見慣れない白い花が気になりました。
帰って調べてみると、マルバフジバカマ:丸葉藤袴(キク科ヒヨドリバナ属)で、在来種ではなく、北アメリカ原産で、昭和初期ごろに箱根周辺で発見された帰化種ということがわかりました。
フジバカマの葉が3裂しているのに対して、本種は丸場なのでこの名があるというのですが、フジバカマはフジバカマ属であるのに対し、本種はヒヨドリバナ属で花色も白く、どうしてフジバカマの名がついたのか不思議です。
牧野旧邸に咲いていたこの花、さぞかし博士が愛でた古来からの花かと思ったのですが、帰化種と聞いてすこしがっかりでした。