バス道に面した小さい造園業者の庭の隅にあるヒトツバタゴ:別名なんじゃもんじゃ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)は、いつも気になる木でした。小振りの木ですが、昨年までちゃんと枝を広げていたのに、今年初めに見ると枝が払われて丸坊主になっていました。花はどうなるかと心配していましたが、残された小枝に立派に花が咲きました。
この木、それほどの変哲があるとも思えませんが、別名がナンジャモンジャで何かありがたいことがあると思うのか、花の時期になると植物好きの間では、どこそこで咲いているなどの話題がかわされますし、海岸沿いに何千本ものヒトツバタゴの白い花が咲くのでウミテラシともいわれている対馬まで見に行くグループもあるほどです。
標準名のヒトツバタゴも変わった名前で、タゴと呼ばれる同じモクセイ科のトネリコに似て、葉が1枚の単葉ということから来ています。
モクセイ科ですが、香りはありません。雌雄異株だそうですが、この写真の木は一本なのに、立派に実をつけます。(09年2月4日記事)これも植物の持つ融通性ということでしょうか。