奈良春日大社の西、“ささやきの小道”で知られている木陰の道でイズセンリョウ:伊豆千両(ヤブコウジ科イズセンリョウ属)が小さい花をつけていました。
センリョウの名がついていますが、センリョウ(センリョウ科センリョウ属)とは縁遠い種です。山地の木陰に生える雌雄異株の常緑小低木で、高さ約1m、茎はあまり分枝せず、横に這うか斜上します。
雌雄異株で、花は初夏、葉腋に1~3cmの総状花序につき、花冠は筒状で5浅裂します。
和名は伊豆神社の社林に多く生えていたところからついたそうです。
白っぽい果実は直径5mmくらいで、残存する花冠に包まれています。(06年3月2日記事)
以前は鹿が食べなかったのに、最近どういうわけか食べるようになり、道の両側いっぱいに生えていたのが少なくなってきていると聞きました。鹿が食糧難になったのか、あるいは好みが変わったのか、ちょっと不思議です。