新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ヒカゲノカズラ:日陰蔓(鬘)(神代より遥かに古い)

2009-07-18 04:25:36 | 植物観察1日1題
(あめ)の宇受売(うずめ)の命(みこと)、天(あめ)の香山の天の日陰(ひかげ)(ヒカゲノカズラ)を手(た)次(すき)に懸(か)けて、天の真析(まさき)(ツルマサキ?)を鬘(かつら)として・・・(古事記)天の岩戸に隠れた天照らす大御神を呼び返そうと激しく踊る天の宇受売命が襷にかけていたのはヒカゲノカズラ:日陰蔓(鬘)(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)でした。
日陰の名がありますが、日本各地の比較的明るいところに生えるシダの仲間の常緑多年草です。
茎は緑色で、地上をはって2叉分枝し長さ2~3mにもなり、葉は線状で細かく密生します。
夏、細茎を分枝し頂に数個の胞子嚢穂をつけます。
この仲間は、原始陸上植物が海から上陸して間もないころ(古生代デボン紀)に出現した極めて古い植物といわれています。
胞子は黄色で、石松子といわれて薬用になります。テングノタスキ、カミダスキ、キツネノタスキなどの別名があります。