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北アルプスを望む大糸線の沿線には、夏の登山のみならず冬も人気で、
スノーリゾート地として賑わいを見せるという。
しかしそのアクセスともなると、今日の鉄道では何とも心許ないようだ。
特に多くのスキー客が入り込む冬は、首都圏、中京圏、関西圏などから
運行される高速道路経由のバス利用が多いらしい。
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かつて昭和の鉄道全盛時代には、この路線でも新宿始発の急行「穗高」、
「アルプス」、「白馬」等が運行され、登山やスキーなど多くの客に利
用されていたものだ。
しかし今日では、優等列車も首都圏からの特急「あずさ」が、南小谷
まで一日一往復乗り入れている他は、冬のシーズンに、長野と南小谷間
に臨時快速が一日一往復増発されるだけである。(2020年12月現在)
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ところで日本生産性本部のレジャー白書、「余暇活動参加人口上位20
種目(2019年)」を見ると、スポーツ関連では、ウォーキングが10位、
器具を使わない体操が19位に入っている。
しかし、スキー、スノーボードはランキング外だ。
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昨今では、スキー人口は減少傾向に歯止めが掛からない状態らしい。
その分スノーボード人口が増えているかと言えばそうでも無く、こちら
はほぼ横這いだ。
それらの用品の市場規模は1980年代後半から急伸し、90年代にピーク
を迎えたもののそれ以降は縮小し、その右肩下がりは今も止っていない。
スキー人口はめっきり減ってしまったようだ。
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車窓から雪景色を眺めていると、1960年代から70年代にかけて、信
州の山々やゲレンデに向かうための「発駅着席券」を求めて、帰省客等
に混じり、駅コンコースに何時間も前から並んだあの頃が今に成って懐
かしく思い出されてくる。(続)
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