簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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津山藩別邸・衆楽園(津山線・乗り潰しの旅)

2019-07-29 | Weblog

 お城の西側は「城西界隈」と呼ばれ、城下を構成した武家屋敷や寺院の並ぶ
寺町として栄えたところである。西側を流れる蘭田川に架かる翁橋は、西の城
下の出入り口で、ここにも江戸時代番所が置かれていた。

 この城西界隈は、主に藩士の武家屋敷や、戦時に備えて寺社を集めたとこ
ろで、旧出雲街道沿いには、森家の菩提寺で歴代藩主が眠る「本源寺」や、
津山の総鎮守として日本三大神輿が知られる「徳守神社」など、17もの寺が
甍を連ねていて城東界隈とはまた異なった町並みの風情を楽しませてくれる。





 お城の北側には旧津山藩の別邸庭園であった「衆楽園」残されている。
江戸明暦年間に京から作庭師を招いて造られた、小堀遠州流の回遊式の庭園だ。
南北に長く作られた庭園で、その敷地の大半を大きな池が占めていて、その池
を巡るように小路が造られている。
現在残されているのは当時の三分の一ほどの規模だという。





 この地は藩の謁見の対面場、やがては藩主の隠居所として使われたところだ。
その庭園はよく整備されていて、手入れの効いた植栽が所々にあり、池の傍に
は東屋や、茶室などが建ち、再現された余芳閣、迎賓館、風月軒などが周りで
彩りを添えている。





 見どころは、春は大しだれ桜、夏は大池の睡蓮、秋は園内いたるところに
植えられた紅葉、そして冬は厳しい津山の地らしく凍った池と雪景色だそうだ。
このように四季折々見る者を楽しませてくれると言う庭園で、無料で散策でき
るのに、意外と認知度が低く、鶴山公園や城東地区などと比べると、ここ「衆
楽園」や「城西地区」に足を向ける観光客の姿は少ない。(続)



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