簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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和井内・・・(JR乗り潰しの旅)

2011-02-23 | Weblog
 列車は3000メートル程の押角トンネルで峠を越すと、後は一気に岩泉の市街地に向けて下って行く。



 茂市からは、1時間足らずで岩泉に到着した。
寂しい谷合を上ってきたので、さぞかし寂しい無人駅かと思ったが、思いがけず、駅は大きくて立派な建屋を構えていた。



 駅前も結構な広さがあり、こんな山奥にしては意外である。
先ほど列車と競って国道を走ってきたバスの方が、少し早かったようである。
「龍泉洞」と書いたボディを、バス停に休めていた。

 龍泉洞は日本三大鍾乳洞の一つに数えられ、国の天然記念物である。
初めてここを訪ねたのは30年余り前、新婚旅行の時である。
洞内にある、コバルトブルーの水を湛えた地底湖の透明度と、神秘なまでの静寂に、いたく感動した事を覚えている。



 列車の運転士にお願いし、ホームの駅名標示板の前で、写真を撮ってもらった。
「この線も小本(三陸鉄道北リアス線)に繋がっていたら、こんなことは無かったのに・・・」
計画は有ったが、着工がなされないまま頓挫、今では、盲腸線に成り下がってしまった。
「近くに龍泉洞が有っても、電車で来る人はまずいない」
運転士は、こんな話を聞かせてくれた。



 帰路、和井内で思い出した。
確か小学校か中学校の、国語だったか社会だったかで習ったような記憶が甦ってきた。
「和井内貞行と言う人がひどく苦心の末、ヒメマスの養殖に成功した」
しかし、あれは十和田湖でのことだった・・・と思い出されてきたが。
こことは何か関係が有るのであろうか。(続)



注)岩泉線は、現在「土砂崩壊」のため、バスによる代行輸送が行われている。

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