簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

八塔寺ふるさと村(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-03-09 | Weblog
 標高400m余りの地に広がる「八塔寺ふるさと村」は、備前、美作、播磨の国境
付近に位置し山裾に茅葺の農家や山寺が点在し段々畑が残るのどかな日本の
原風景ともいえる景観の地である。



 奈良時代に聖武天皇の勅願により僧道鏡が開創した八塔寺は、10の三重塔、
7つの御堂、72の僧坊が立ち並ぶ壮大な山岳道場であったと言う。
かつては「西の高野山」と言われたほどの聖地もその後の乱世に入ると度々の兵
火で焼かれ、再建もされることなく次第にその勢力は衰えていった。
廃寺となっていた寺が再興されたのは、江戸時代になってからだと言う。





 こうして山深い里に忘れられたように取り残され村は、今では戸数13戸ほどの集
落である。1974年岡山県はこの地区を県下で最初の「ふるさと村」に指定した。



 これにより整備が進み、江戸時代の農家の面影を残す民家を復元した「民族資
料館」は、入館無料で一般公開されていて、ここでは当時の生活用品や農機具な
どを見ることが出来る。
茅葺屋根の農家を改装した宿泊施設「国際交流ヴィラ」は、当初は外国人専用の
宿泊施設であったが、近年では日本人客も受け入れている。



 山裾には八塔寺や高顕寺などの古寺、小川のせせらぎを聞く道縁には水車小屋
などが点在する山里の佇まいは故郷の風景そのものだ。こんな長閑の地をのんび
りと歩めば、まるでタイムスリップしたような思いにさせられる。

 ここは「黒い雨」、「八つ墓村」、「火垂るの墓」など、数々の映画やテレビドラマの
ロケ地としても使われている。(続)



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