簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

特急・はやとの風(JR乗り潰しの旅)

2012-05-07 | Weblog
 “いさぶろう”が吉松駅に到着するとホームには、特急“はやとの風”が待っていた。
前夜閉まっていたホームの売店は営業し、懐かしい駅弁売りの声が響いている。
 乗り換える乗客のざわめきと、案内の客室乗務員の声、ホームの案内放送、弁当
売りの声、ジーゼルエンジンの響き、昨夜の静まり返ったホームからは想像も出来
ない賑わいである。





 “いさぶろう”は、この後“しんぺい”と名を変えて、再び人吉に戻って行く。
人吉~吉松間35キロを、駅々で停車時間を取りながら、1時間半も掛けてゆっくりと
ゆっくりと鉄道の旅を噛みしめるように進んで行く。
 この観光列車の名は開通当時の逓信大臣・山県伊三郎と、鉄道院総裁・後藤新平
の名前をとって付けられた。


 
 黒光りのする精悍な面構えの特急“はやとの風”の車内は木材を多用した内装で、
シートも暖かい色のリクライニング、中央部には展望スペースを設けている観光特急
である。女性の客室乗務員も乗車し、車窓の案内や物販、記念撮影のお手伝いをす
るスタイルは、他の観光特急と同じだ。



 沿線にある大隅横川には、開業当時の木造の駅舎がそのまま残っている。
ホームの屋根を支える柱には、第二次大戦中アメリカ軍の機銃掃射で打ち抜かれた
痕跡が残り、その歴史の古さを物語る。





 嘉例川も大隅横川と同様、鹿児島県内では最も古い木造駅舎で、何れも国の登録
有形文化財に指定されていて、これらの駅舎を見るために、数分間停車するサービス
が有る。(続)






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