簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

小古曽(東海道歩き旅・伊勢の国)

2023-05-03 | Weblog
 「日永の追分け」で、弥次さんと喜多さんは、左の伊勢参宮道に入り、
お伊勢参りの旅へと進んで行った。
次の宿場神戸(かんべ)迄は一里九丁(およそ4.9㎞)の距離である。

 東海道はそれと分かれ、やや西寄りに右の道を旧小古曽村へと向かう。
これまでほぼ並走してきた「あすなろう鉄道」の終点「内部駅」が左に
見えると、街道はそのまま進み内部川で行き止まる。





 昔はここに橋が架けられていたが、今は無く少し下流に国道の橋が架
けられている。駅のところで、左の新道を行き、小古曽東三の交差点で
国道1号線に合流する。交差点から国道に出て、歩道橋を渡り、暫くし
て内部川に架かる内部橋を渡る。

 日本橋から延びる現在の東海道、国道1号線の道路標識には、401.5㎞
と表示されている。
残す京・三条大橋までの距離も、既に百キロを切ったことになる。





 七里の渡しを終え桑名に上陸すると東海道は、比較的平坦な地勢に助
けられ、殆ど難所と言われる所も無く、苦も無くここまでやって来た。
街道筋は伊勢湾の海に近い内陸部に当たり、濃尾平野から続く伊勢平野
の堆積地帯で、殆ど高低差の無い市街地を抜けてきたのである。





 橋を渡り、国道と交差する旧道を南に入り込むと、采女の集落である。
まだ高くは無いが回りの丘陵地帯が、これまでと違った様子を見せている。
進路もこの先でやや西向きに変化すると、行く手には西の難所鈴鹿山脈が
立ち塞がっている筈だが、その姿を目にすることはまだ無い。
その前に采女の集落の先の、まず小さな難所を越えなければ成らない。(続)

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