簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

ポケットパーク(東海道歩き旅・近江の国)

2024-03-08 | Weblog

 石部中央の交差点の角に、ポケットパークがあり、この辺りが嘗ての
宿場の中心的な場所らしい。
 常夜灯風のモニュメントが有り、この辺りに「石部城跡」「高札場跡」
「本陣跡」「安民米倉庫」「お半長右衛門」「問屋場跡」「常盤館跡」等
の説明板が見える。



 「安民米倉庫」は、安民米(救済米)を収める倉庫のことだ。
植え付け時には食べる米のない百姓に、米一俵を安民米として貸し付け、
収穫時には年貢として五升を収める制度のことで、納められた米は教育
費に充てられた。



 「お半長右衛門」と言うのは、若者に言い寄られ困惑する石部の町娘
お半(13才)を、京都帯問屋の主、長右衛門(45才)が匿ったことから、
二人は恋仲になり結ばれる。

 ところが長右衛門には妻がいて、その事を苦にしてお半は自殺、それ
を知った長右衛門も後追い心中を遂げたという、この宿に伝わる悲恋の
主人公である。



 「常盤館」は、殿城道辺りにあった大規模な芝居小屋だ。
舞台中央には回り絡繰りが設置されており、評判も高く遠方からも観客
が集まったらしい。
大正8(1919)年に火災で焼失して無くなった。(何れも説明板による)



 交差点を渡ると、その先の左側には、「石部宿小島本陣跡」の案内板
があり、横に明治天皇聖蹟碑が立っている。
 小島本陣は吉川代官所の跡地に建てられ、永応元 (1652) 年に、本陣
となり、明治維新の本陣制廃止まで続いた。



 敷地2845坪に、間口45間、奥行31間、建坪775坪、部屋数26室の家で、
東海道筋では豪壮鮮麗な建てものとして知られていたが、昭和40年代に
老朽化で取り壊した。

 その跡地には街角サロン「いしべ宿驛」が建てられ、誰でも休憩所と
して利用できる。(続)





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