枕崎の駅前に宿を取った翌朝、早朝の列車で指宿に向かう。
指宿枕崎線は、鹿児島中央から枕崎までの87.8キロ、JRでは最南端を行く路線である。
枕崎と指宿(山川)間の運行本数は極めて少なく、朝・昼・夜で各々2本しかないが、
その内の何本かは、鹿児島中央まで直通する。当然の事ながら非電化区間なので、
キハ40系のジーゼルカーがたった1両で頑張っている。
ローカル線の悲しさか、軌道敷きの状態が余り良くないらしく、たった1両の列車は
良く揺れるし、時折切り通しで線路に覆い被さった樹木にこすれる音もする。
頴娃大川を過ぎると右前方に南薩摩のシンボル、開聞岳の形の良いシルエットが
見え始め、時折姿を見せる南シナ海の青い海とで、いかにもローカル線らしい風景を
展開する。
次第にその大きさが増し、後ろに位置を変えるとこの路線のハイライト西大山駅だ。
世に知れた人気の駅らしく、何人かの観光客がホームの内外でカメラを構えて列車を
待っていた。ここはJR最南端の駅、ホームにはその標柱が建ち背後に開聞岳が迫る。
絶好の撮影ポイントではあるが、僅かの停車時間では、列車と山と標柱の三点を
入れてのアングルを決めるのが難しい。
それでも何人かの乗客がカメラを持ってホームに降りると、多少の余裕をくれるから
有難い。ローカル線ならではの計らい、粋なサービスである。
沿線に人家が増え、車窓に明るい海が開け、港が見えると山川に到着だ。
駅前がすぐ観光港になっている。ここを出ると次が終点の指宿である。(続)
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指宿枕崎線は、鹿児島中央から枕崎までの87.8キロ、JRでは最南端を行く路線である。
枕崎と指宿(山川)間の運行本数は極めて少なく、朝・昼・夜で各々2本しかないが、
その内の何本かは、鹿児島中央まで直通する。当然の事ながら非電化区間なので、
キハ40系のジーゼルカーがたった1両で頑張っている。
ローカル線の悲しさか、軌道敷きの状態が余り良くないらしく、たった1両の列車は
良く揺れるし、時折切り通しで線路に覆い被さった樹木にこすれる音もする。
頴娃大川を過ぎると右前方に南薩摩のシンボル、開聞岳の形の良いシルエットが
見え始め、時折姿を見せる南シナ海の青い海とで、いかにもローカル線らしい風景を
展開する。
次第にその大きさが増し、後ろに位置を変えるとこの路線のハイライト西大山駅だ。
世に知れた人気の駅らしく、何人かの観光客がホームの内外でカメラを構えて列車を
待っていた。ここはJR最南端の駅、ホームにはその標柱が建ち背後に開聞岳が迫る。
絶好の撮影ポイントではあるが、僅かの停車時間では、列車と山と標柱の三点を
入れてのアングルを決めるのが難しい。
それでも何人かの乗客がカメラを持ってホームに降りると、多少の余裕をくれるから
有難い。ローカル線ならではの計らい、粋なサービスである。
沿線に人家が増え、車窓に明るい海が開け、港が見えると山川に到着だ。
駅前がすぐ観光港になっている。ここを出ると次が終点の指宿である。(続)
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