簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 遍路の動機

2011-10-21 | Weblog
 人が遍路に出る動機は実に様々であろう。
元々は純粋に信仰として大師を慕い、大師との出会いを求めて札所を巡るのが
遍路本来の姿であった。
 しかし、近年では生活習慣の変化に伴い、信仰の形も、その意識の変化も多
様化し、そのことから遍路に旅立とうとする思いも人それぞれで、実に様々なもの
が有るようだ。



 平凡な日常生活に飽き足らず、自分を見つめ直し、変革を求めて遍路に出る
人も決して少なくは無い。
定年や人生の節目を期に、染み付いたアカを洗い流そうと歩き始める人もいる。
人生の早い時期に、敢えて困難に立ち向かおうと歩き始める若者もいる。
 またこの機会に、二人の絆を確かめるかのように、夫婦で歩く姿にもよく
お目に掛る。
ただ単純に歩く事を目的に、健康のためと言ってひたすら歩く人もいるだろう。
人との出会い、触れ合いを求めて歩く人もいるようだ。



 我々のように大した信仰心が有るわけでもなく、いわば物見遊山的に歩く人もいる。
勿論、純粋な信仰心から、願を掛け、大師にお縋りしたいとの想いで巡る遍路が多い
ことは言うまでも無い。



 しかし、崇高な想いを抱いて歩き始めたものの、身体が伴わず、心ならずも
挫折して、無念のリタイアをする遍路もこれまでに数多く見て来た。
反面、「お四国病」を患い(?)歩き廻る遍路もいるから事は面白い。



 このように遍路に旅立つ動機は、それぞれ数え切れないほど有り、百人の遍路
がいれば、百通りの動機があり、百通りの願望・希望・思いを持った人々が遍路
道を行き交っている。(続)


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