簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

宿場の町並歩き(東海道歩き旅・伊勢の国)

2023-07-28 | Weblog

 宿場の町並歩きは、「木崎」から始まり、中町、新所へと続いていく。
まず目にするのが「ご馳走場」と書かれた石柱である。
聞き慣れない言葉だが、ここは、宿場を行き交う大名を送迎した場所で、
宿内には四カ所あったらしい。



 ここは関神社の参道入口で、奥に宿場の守り神が鎮座している。
御祭神は、天照大御神・伊邪那美命等で、この神社の7月の夏祭りが、
「関の山」で知られる祇園祭の山車曳きで、神輿渡御等が行なわれる。



 その前の建物が芸妓置屋の「開運楼(雲林院)」と「松鶴楼(遊快亭)」、
宿場の入口に位置し大層な賑わいを見たらしい。
その先に関の山車会館が有り、更に続く百五銀行も町屋をイメージした意
匠で作られている。


 
 やがて街道は、「中町」に入ると丁度この辺りが宿場の中心で、川北
本陣、伊藤本陣、西尾脇本陣(鶴屋)、萩野脇本陣、問屋場などがあっ
たが、何れも石碑で知るのみである。
 橋爪家は、江戸に店を出すほどの豪商で、両替商を営んでいた。平入
りの町並にあって珍しい妻入りの店舗を構えている。



 郵便局の有る辺りは、徳川直轄地の頃陣屋があった所で、藩の番所が
置かれていた。
ここには、高札場があり、八枚の高札が掲げられていたという。
今見るものは、平成に入り、復元されたものだ。



 街道は中町から「新所」の町並へと入る。
流石に中町ほどの賑わいは無いが、宿場町らしい軒の低い町並は途切れ
ることも無く西に延びていて、古に浸るなら、むしろこの通りの方が静
で趣きがある。
やがて宿場町が尽きると、そこは西の追分けである。(続)





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