簾 満月「バスの助手席」

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備前長船・刀剣の里(赤穂線・乗潰しの旅)

2020-06-10 | Weblog
 次の長船は、刀剣の里として知られた町だ。
昔から吉備の国は鉄の産地として知られ、中でもここ吉井川の下流域に
近い長船地区は、鎌倉時代から長船派、国宗派、一文字派などの各流派
が刀鍛冶の腕を競い合い、数々の名工・名刀を輩出した。
かつては日本一の刀の産地として栄えたところである。
国宝や重要文化財に指定されている刀剣の半分は、この備前で鍛えられ
た物だとも言われている。





 駅から3キロほど離れた「備前長船刀剣博物館」は、昭和58年に開館し
た日本刀だけを専門に展示する全国でも珍しい博物館である。
(実際のJRの最寄り駅は、次の香登で、1.5㎞ほど離れている。)





 今日この博物館ではその伝統を受け継ぎ、常時40口を展示するほか、
刀匠、刀身彫刻師、白銀師、柄巻師、塗り師、研ぎ師などの仕事を公開
していて間近に見ることが出来る。
最近では、歴史好きな女子や、刀剣好きな女子も多いらしく、「歴女」
「刀剣女子」などと呼ばれるファンの来場も多く、にわかブームの様相
を呈しているという。





 また近年では、鎌倉時代中期頃、当地の福岡一文字派により鍛えられ
た最高傑作で、戦国武将の上杉謙信などが使ったとされる国宝の備前刀
「太刀無銘一文字(山鳥毛)」を購入することでも話題になった。
所有者が希望する5億円とも言われる売却額は、市がインターネットを
通じてクラウドファンディング型ふるさと納税で購入資金を募り、目標
額の募金もようやく集まったと言い、この博物館での保管・展示が計画
されている。(続)




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