簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

川柳の町・弓削(津山線・乗り潰しの旅)

2019-06-17 | Weblog

 神目を過ぎると町の中心地、町役場のある弓削に到着する。
2面2線ホームを持つ行き違いの出来る駅で、同線開業の明治31(1898)年に
営業を始めている。
木造瓦葺きの二重屋根の大きな駅舎を構えていて、外見は沿線の他の駅と似て
いる通り、開業当時の駅舎のようだが、建設以来改修や補修が繰り返されてき
たらしい。古い雰囲気はなんとか残っているようではあるが、内部も真新しく、
岡山県下最古の駅舎としての面影は残念ながら失われている。





 かつて駅務室のあった当りは、地元にある支援学校のアンテナショップ「野の
花ショップ夢元(ゆげ)」に変えられていて、ここでは同校の生徒が作成した工
芸品や農産物の販売、喫茶コーナーの営業などが行われている。

 弓削駅構内には、色紙や短冊に書かれた沢山の川柳が掲示されている。
ここ久米南町は「川柳」と「エンゼル」の町として知られた所で、そのマスコッ
トキャラクターが河童のカッピー君である。
全国に公募した者の中から、地元在住の人がデザインしたものが選ばれたという。





 待合室には投句箱も置かれていて、列車の待ち時間に一句捻って投句する事
も出来る。「審査して、年間最優秀賞、優秀賞には・・・」の掲示はあるがそ
の先はガムテーブが貼られ消されているので、豪華な賞品を期待したいところ
だが・・・・残念ながらそれはなさそうだ。





 駅を一歩出ると駅前のロータリーの植え込みの中やトイレの前など、いたる
ところからカッピー君が、降り立つ人々をユーモラスな顔で出迎えてくれる。
(続)


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