何時もより4時間余りも速く床に付いたものの中々寝付かれず、結局眠りに
落ちたのは何時もと変わらぬ時間だったようだ。
朝も早くから人の動きが有り、5時前には眼が覚めてしまった。
今日に備え、少しでも多く寝て、体力を蓄えようとの思いは無残にも崩れ、
何時もよりかえって睡眠時間は少なくなってしまった。
朝食は6時からと前夜の食事時、女将が告げていた。
7時前宿を発つ。
藤井寺の本堂は、山門より一段高いところに有る。
【写真:藤井寺本堂】
そのすぐ背後には鬱蒼とした山が迫り、その左手、生い茂る木立の下に
ぽっかりと口を開けたように登山道は有る。
山裾にへばりつく様に、駆け上がる階段が、そして急な坂道が見える。
【写真:焼山寺道入口】
弘法大師は、四国八十八箇所の遍路道の中に、六箇所の苦行の場を作られたと言う。
その中でも最も厳しい“へんろころがし”と呼ばれる遍路道がここ焼山寺への道だ。
【写真:焼山寺みち】
登り始めるとやがて“へんろころがし 1/6”と書かれた道標に出会う。
それまでも随分ときつかったのに、これからが本当の“へんろころがし”が始まるのか・・
と思う間も無く、行き成りの急勾配がやってくる。
長戸庵まで3.2キロ、高低差420m、標高510mへの山登りだ。
【写真:へんろころがし1/6】
キツイ。本当にキツイ。足が思うように上がらない。
ハアハア、ゼイゼイ、息が上がる。
何とか呼吸を整えようとするが、急な登りばかりで整わず、息苦しくなる。
全身からすごい勢いで汗が噴出す。
足に力が入らない。息遣いは益々荒くなる。
まだ幾らも歩いてはいないのに、もう何キロも歩いた後のような疲労感が全身を襲う。
「苦しい・・・。少し休もう・・・。」
落ちたのは何時もと変わらぬ時間だったようだ。
朝も早くから人の動きが有り、5時前には眼が覚めてしまった。
今日に備え、少しでも多く寝て、体力を蓄えようとの思いは無残にも崩れ、
何時もよりかえって睡眠時間は少なくなってしまった。
朝食は6時からと前夜の食事時、女将が告げていた。
7時前宿を発つ。
藤井寺の本堂は、山門より一段高いところに有る。
【写真:藤井寺本堂】
そのすぐ背後には鬱蒼とした山が迫り、その左手、生い茂る木立の下に
ぽっかりと口を開けたように登山道は有る。
山裾にへばりつく様に、駆け上がる階段が、そして急な坂道が見える。
【写真:焼山寺道入口】
弘法大師は、四国八十八箇所の遍路道の中に、六箇所の苦行の場を作られたと言う。
その中でも最も厳しい“へんろころがし”と呼ばれる遍路道がここ焼山寺への道だ。
【写真:焼山寺みち】
登り始めるとやがて“へんろころがし 1/6”と書かれた道標に出会う。
それまでも随分ときつかったのに、これからが本当の“へんろころがし”が始まるのか・・
と思う間も無く、行き成りの急勾配がやってくる。
長戸庵まで3.2キロ、高低差420m、標高510mへの山登りだ。
【写真:へんろころがし1/6】
キツイ。本当にキツイ。足が思うように上がらない。
ハアハア、ゼイゼイ、息が上がる。
何とか呼吸を整えようとするが、急な登りばかりで整わず、息苦しくなる。
全身からすごい勢いで汗が噴出す。
足に力が入らない。息遣いは益々荒くなる。
まだ幾らも歩いてはいないのに、もう何キロも歩いた後のような疲労感が全身を襲う。
「苦しい・・・。少し休もう・・・。」