北斎漫画の悪玉踊りをモチーフにしたデザインのクリアファイル
2012年は葛飾北斎生誕250周年だそうです。スミソニアンのギャラリーでも富嶽三十六景の北斎展が催されるくらいです。北斎人気は海外でも凄いです。
最近は、日本国内でも国芳など江戸後期の絵師の人気が高まっていますが、人気の理由は、そのキャラクターの面白さにあると思います。花鳥風月や美人画(そして春画)、風景画のみならず、擬人化された動物や滑稽な人物を描かせたら、国芳親分と北斎老人の右に出る人物はいないでしょう。北斎翁も、超有名な富士山シリーズや妖怪シリーズ以外に「北斎漫画」のファンが増えているように感じます。
滑稽で、思わずプッと笑ってしまうキュートなキャラクターは、商品のデザイン素材になりやすい―てことで、最近私はミュージアムショップを見るのが愉しみになっています。国芳親分の金魚シリーズや猫シリーズのポストイットなんか勿体無くて使えないよォ~。と嘆きながら見つけたのが、「北斎漫画クリアファイル」(税込\315)。即買いです。
山東京伝先生の「悪玉」キャラは、人気が一人歩きして踊り方の絵が北斎によって描かれたのですが、それは北斎漫画に掲載されているのかな?全巻しっかり見ていないので、何刊目なのかも知りませんが、クリアファイルは後ろの内側の四隅に、北・斎・漫・画と薄墨色で印刷してあり、表に透けて見える洒落たデザインになっています。踊ってるおっさんは「悪」のお面を被っていないため、知らない人には宴会芸の絵かな?て思われてしまいそうです。遠目からだと曼荼羅図に見えるのがオツです。