大阪府と奈良県の県境、香芝市穴虫にある屯鶴峰は、標高約150mの山で、白い凝灰岩層が露出した景勝地として、奈良県選定(昭和26年指定)の天然記念物となっています。
地層のおもしろみをみせる風光明媚な名勝、奇勝なのです。
小学校の遠足で来て以来の訪問です。
国道165号線から県道香芝太子線を800mほど近鉄大阪線と並行して進むと北側に登る階段があり、ここが入口です。
立看板の前に車3台が停められるスペースがあり、ここから雑木林を進むと屯鶴峰の頂上に出られるのです。
今から1500万年前から2000万年前ごろという気が遠くなるほどの昔に、二上山が大噴火したときに火山灰や火山弾などがふもとの湖に堆積し、その後の地殻変動で隆起して風雨で浸食され、現在の地形になったのです。
この地層は、白色凝灰岩(ぎょうかいがん)で、地質や植物生態を研究するのに重要な地域なのだとか。
また、この凝灰岩は、古墳の石棺(せっかん)や寺院等の基壇(きだん)あるいは石仏等に利用されてきました。
今でも、すぐ近くに採石場があるのか、ダンプカーの往来が激しく、道路には白い土煙が舞っていました。
遠くからながめると、松林に多くの鶴が屯(たむろ)しているように見えることから「屯鶴峰」(どんづるぼう)と名付けられたとか。
今日は、あいにく曇り空で山の白さはもう少しだったが、太陽が当っていれば、眩しいほどの白さなのだろう。
今冬一番の冷え込みの中、震えながら、奇勝に驚きと感動を満喫したのでした。
(奈良県教育委員会 平成元年・説明板)
どんづるぼう・・・変わった名前っと思いましたよ。以前八尾に住んでいて、この辺りはよく通りました。今は道もよくなり、住宅などもできてますね。一度行ったことがありますが、珍しい景色に驚きました。自然の産物ですね。こうしてアニスさんのブログを拝見していますと、知られざる奈良がますます好きになりそうです。次の「石」は・・・
私が待っている「石」があります(^^♪