奈良県五條市二見2丁目、足立家の屋敷内に、この「椋(ムク)の巨木」があった。
ニレ科ムクノキ属、成長が早く、枝分かれし真っ直ぐ上に伸びる。ケヤキの木に似ているが、樹皮に縦シワがあるから見分けられる。葉っぱの表面がザラザラしている。
この木の実は熟すと黒くなり甘くて美味しいらしい。この実を「椋鳥(ムクドリ)」が好んで食べることから名付けられたとも・・・。
推定樹齢1000年、樹高21m、幹周り8.5mの大木で、国の天然記念物に指定されている。室戸台風や伊勢湾台風で主幹が折れて、半分ほどの高さになっているが、それでも貫禄十分です。
この足立家の先祖は、丹波の国、黒井城主の赤井尚直義の伯父で、1579年明智光秀に攻められこの地に落ち延びたとされるお宅とかで・・・なんとなくこの巨木に相応しい佇まいです。
白壁と土蔵を背景に、ドッシリとした風格で、五條の街を眺めています。
▲ちょっと天候が悪いうえに逆光で・・・・樹皮が綺麗に撮れなかった。
こんな木を見ると、人間の(自分の)小ささを思い知らされますね。
自然の神が宿っていないと、1000年の樹齢は難しいですよね。
パワーが貰えるようですね!