邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

「ソロモン流」の市原悦子

2013年09月03日 | ★TV番組

市原悦子の特集だと聞いて

「ソロモン流」を見ました。

77歳と思えない声のハリ、達者な足腰、

演技に対するプロ意識に感心した。

 

台詞に違和感を覚えたら

監督に疑問をぶつけ、

小道具も納得いくように変えてしまう。

現場での影響力はさすがベテラン女優ですね。

若手の女優さんは怖いだろうなあ・・・

 

恩地日出男監督の

「市原悦子でやるとなったら、他の役者じゃ駄目。市原悦子じゃなきゃだめなんだ」

という言葉にあるように

「市原悦子」は他の女優さんでは決して変えられない唯一無二の役者ですね。

思えば、1958年公開の豊田四郎監督

「喜劇駅前旅館」では

修学旅行中の女子学生を演じてフランキー堺と大騒ぎしていたけど

その頃からすでに市原悦子は市原悦子だったような・・・・

 

「日本昔ばなし」でもおなじみ

七色の声で

童話を読む市原さん。やっぱり迫力あった~~

船越栄一郎が声色の真似をしたら

「お上手ですね!」と言ってたのが印象的。

 

「ゴダイゴ」のミッキー吉野のスタジオで

何時間も

歌の練習に励む珍しい姿や 

プライベートの映像もはさまれていたが

独特の口調や

たたずまいは

ドラマの市原さんとあまり差が無いように見えた。

 

どこからどこまで市原悦子で

どこから役なのか??その境目がよくわからない。

ほんとのプロ女優だからだろうか?不思議な人である・・・

 

初期の頃の「家政婦は見た」(若い!)は、

イヤ~~な感じの女の設定だったとか。

年月を経て役も練られていったのですね。

 

個人的には

「意地悪ばあさん」が滅法面白かったので

ぜひ続編をお願いしたいです!!