邦画ブラボー

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「子連れ狼第三部最終回」が凄かった

2012年11月29日 | ●面白かったTVドラマ

ついについに

最終回をむかえた「子連れ狼」。

 

拝一刀(萬屋錦之介)対柳生烈堂(佐藤慶)

のガチンコ最終決戦である。

なんと、将軍様も固唾を呑んで勝負を見守った

世紀の対決なのだった。

 

あの一刀が死ぬわけ無いじゃん!と

誰もが思うが、しかし!!!

これはハリウッド映画では無く

修羅の道を行く「子連れ狼」の最終回なのです。

甘っちょろいはずがありません。

 

闘いは 

野球の延長戦がいつ終わるかと思うくらい延々と続くありさま

といいましょうか

マッチポイントになっても競り合う

バレーボールの試合みたい・・といいましょうか・・

真剣白刃取り対決、寸止め合戦・・

互いの力が互角である様をいやというほど

見せ付ける壮絶な闘い

が延々と続きます。

 

お互い体中から血が吹き出て

いつ倒れてもおかしくない様な

シチュエーションでいながら 戦い続ける

まさに死闘!というに相応しい内容でした。

 

しかも父と同じく白装束をまとった

幼い大五郎までもが果敢に

烈堂に向かっていくなど、涙なくしては見られない最終回。

ここまで書いていてもう筆者の目頭はじんわり熱くなっております・・・

 

中盤 意識朦朧とした一刀の姿と共に

父子のそれまでの過酷な旅の映像がこれでもか!と流れるに至っては...

 

ムクムクとした子犬のような体つきがなんとも

かわゆい、二代目大五郎(萬屋版で)佐藤たくみくんの健気な姿は

万人のナミダを誘ったことでしょう。

 

そして

無敵の一刀にありえないことが起こります。

顔が紙のように白くなって・・・・

 

涙を見せたことの無かった大五郎の目から大粒の涙がこぼれ!!

 

わ~~~~~っ!!!(動揺)

 

不滅の命、輪廻転生を説く一刀の声が朗々と響きわたり

いいしれぬ感動を呼びます。

冥府魔道を歩む剣客としての凄みに加え

父親としての情感をあますところなく

演じた

錦ちゃんでなければこの役はおさまらないなあと

あらためて思わせた瞬間でした。

 

ど~~~ん・・・・と何か真っ向からくらわせられたような

なんともいえない後味が残る・・傑作時代劇の最終回でした。