邦画ブラボー

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「俄」(にわか):林隆三

2011年07月09日 | ●面白かったTVドラマ

実在した幕末の侠客・明石屋万吉(林隆三)の人生を描く痛快時代劇。

13回シリーズの最終回を見た。

男が惚れる男、

万吉は度胸一本男伊達を貫き通した。

俄とは路上で演じられる即興の喜劇のこと。

「俺の人生は俄やったんや」と最終回で語る万吉の

粋ですがすがしい男っぷりに

スカ~~~っ!

林隆三の代表作と言ってもいい「俄」

昔ちらっと見て憧れたことがあったっけ。

それ以来、林さんというと「俄」を思い出していた。

しかも

演出はあの木下恵介

脚本は山田太一。

原作:司馬遼太郎。

自らを阿呆と言いながら、揺るぎの無い太い筋が一本びしっと通っている。

今こんな男がいるのかしらん。

カッコつけるだけで大滑りする人はいるみたいだけど(爆)

粋な芸者の姐さん(藤村志保)、万吉についていく健気な女房に

大谷直子と女性陣も良いわ~~

土方歳三といい、司馬さんの作品では

生き方の美学を貫く 男が胸を打つ。

 

今の時代だからよけいにまぶしく感じられるドラマだ!

 

男伊達っていい言葉ですね。

 

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男伊達:男としての面目が立つように振る舞うこと。強きをくじき、弱きを助け、命を捨てても信義を重んじること。また、そういう人。侠各(きょうかく)。「頼まれて嫌とは言えぬ―」 デジタル大辞泉より

 

時代劇専門チャンネルにて