邦画ブラボー

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脱兎のごとく ・岡倉天心

2009年05月13日 | ★TV番組
和田勉演出
松本清張原作「岡倉天心・その内なる敵」より
1985年NHKドラマ

西洋へと流れ始めた明治の美術界で
日本の美術を守ろうとする岡倉天心(山崎努)の奮闘と苦悩。

 岡倉VS西洋化へ傾く美術界

人の奥様(名取裕子)との激しい恋愛も見所だった。
もちろん自分にも妻子がありながら・・ですよ。

このころの和田勉の松本清張ものって面白いんですよね~。
これは見逃していたので
録画して見る。日本映画専門チャンネル。

名取裕子のダンナ役は佐藤慶なんですよね。

山崎VS佐藤

どっちも負けそうにない組み合わせ・・・(汗)

とにかく岡倉のエキセントリックさ、
天衣無縫!を前面に打ち出した演出は
しばしあんぐりクチが開いてしまう激しさ。

普通の俳優なら無理、不自然、
奇をてらっているように見えるようなところを
すんなりこなす山崎努は凄い。

和田VS山崎

和田勉は音楽も多用するけど
これはショパンの「英雄」などの旋律が
全編にわたって駆け回る。
ちょっとしつこいくらいな使い方が持ち味で
それが
猛烈なエネルギーをかもし出すのだ。

西洋シャクナゲの花のように
華やかな美貌の名取裕子は、男性を激しく求める役がぴったりで
岡倉とくんずほぐれつ・・って感じで
こちらも戦いのような恋愛。まるで格闘技のようであった。

山崎VS名取

岡倉の正妻を演じる樋口可南子は控えめ。
本来は
名取VS樋口の図式なのだけど。

最後は印度ロケも交える意欲作。

山崎 イン ガンジス川!
ガンジスで吼える!

なんかもう、激しい。全編戦いのドラマだった!

そういえば本棚に
読みかけの「茶の本」があったのだった!
岡倉先生の思想をもう一度勉強しよう。

和田勉演出
松本清張原作
脚本:筒井ともみ

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