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「怪談:首斬り浅右エ門」(第八話)

2008年09月09日 | ★恐怖!な映画
キーワード

据えもの斬り
刑場
一生奉公

ひとおつ
首斬り役人は
いつでも一刀で首を斬り落とさねばならぬ

ふたあつ
首斬り役人は
女に惚れてはならぬ

みっつ
首斬り役人は
迷いがあってはならぬ

すべて私が勝手に書いたものですが
浅右エ門はこれらの掟を破ってしまったのです。

連夜悪夢を見るなどして
ウツ状態、
ヤキが回っていた浅右衛門は
女に片思いして益々ドツボにはまっていった・・
女は長谷川一夫の娘、長谷川稀世。

あまりにも悲惨
あまりにも過酷
あまりにも傷ましい話ですわ。

栗塚旭といえば「土方歳三」の当たり役があります。
確かにカッコ良かったですよね~~
でもこの哀愁を帯びた
浅右エ門も素晴らしく
怪談というよりは悲劇として見た。

栗塚さんの魅力としては
相手をまっすぐに見据える大きな目が挙げられますが
真一文字に結ばれた凛々しい唇も素晴らしい!
職務には冷静沈着でいながら
恋にいちずな男を熱演。
見れば見るほど逸材である。

亡霊は出てくるがあまり怖くは無い。
浅右エ門の過酷な運命自体がホラーであると思う。

使いたい台詞
そなたと行く道がたとえ地獄でも、俺はお前と逃げる!」
浅右エ門が自分を裏切った女に向かって言う言葉。
屋敷の外には追っ手が迫っている。
使いたいというよりは使ってもらいたい台詞でしょうかね~~
こういう大仰な台詞でも栗塚旭が言うとずしんと心に響く。
私は嫉妬でイライラしましたがね。

教訓:なびかぬ女を深追いするのはやめよう
   使用人の前で金をじゃらじゃらさせるのはやめよう
   遠い先までの契約はやめといたほうがいい
   (浅右衛門の先祖は子々孫々首斬り役人を務めると約束した)

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