邦画ブラボー

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「おやつ」:リアル三丁目

2007年12月06日 | ★人生色々な映画
昭和の子供のおやつ事情を
たんねんにドキュメントした珍しい記録映画。
教育・啓蒙目的で作られたものらしい。

戦後まもない東京の下町が映し出されている。
弟を背負い、妹と手をつないで遊ぶ子供、
歳もバラバラ、よちよち歩きの子もいれば年長の子もいる。
質素な洋服が当たり前の時代。女の子はおかっぱ、
男の子は刈りあげか、坊主である。

驚いたのは「都電」のレールの上を横断する子供たちが
裸足だったこと!!ほんとかい?

見るからにオエ~ッとなるような
ショッキングな菓子製造の様子(家内制手工業))が映し出され、
母親に向けて、不衛生な「買い食い」への警鐘、
手作りおやつの勧めなど説いているが
駄菓子屋に群がる子供たちはこの上なく幸福そうに見える。

私はこの映画よりちょっと後の世代だけど、
カンペキな駄菓子中毒
正統派駄菓子屋常連組だったひとりで、
学校が終わるや否や、ランドセルを放り投げ、
おばちゃんがひとり店番をしている店に連日駆けつけたものである。

一等の巨大なクロボ~(黒砂糖を固めた駄菓子)を当てるために
なけなしのこづかいをいくら投入したことだろうか。
私がひく「クジ」はいつも「スカ」ばかりだった。

この映画でも嬉々としてくじをひく子供のバックに
「紙を舐めるクジは大変不衛生です」とナレーションが入る。
そんなこと、ち~~とも知らなかったわ!

監督: 西岡豊/青山通春/菊地周

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