オヤジのおもちゃ箱(スケール1:1)

「お金は無いけど、暇は有る」万年少年オヤジの車・バイクのプチ改造や昔の思い出、趣味などを綴ったページです。

MB R107 オイ、オイ 今度はメーターかよ(>_<) (その1:メーター不動調査)

2011年08月22日 | 

 ガソリンを満タン給油後、メーター積算計トリップをゼロリセットした時に
 違和感を感じて・・・その後、積算計が不動に成ってしまいました。(>_<)

 

 あ~、アレかなぁ?・・・ってことで、メーターを外して調査する事に。

 

 ここで、僕の場合のメーターの外し方をご紹介。。。
 まずは、ステアリングをセンターに位置させてイグニッションキーを
 引き抜きます。
 
ステアリング・クラッシュパット(ホーンスイッチ)に有る
 センター・スリーポインテッドマークキャップを小型マイナスド
 ライバーで外します。
 穴から指を突っ込んで、填り込んでいるパッドセンターのベロを外します。

 

 上下・左右の填り込んでいるベロを外すとクラッシュパットが外れます。

 

 鳥かごの中央からヘキサビット+エクステンション+ブレーカーバー
 の工具でステアリングを固定している皿ネジを外します。
 ステアリングロックを利用と左手でステアリングコラムを固定させて
 一気に廻すとバキッってな音と共に以外に簡単に外せます。
 コツとしては、両腕同時に一気に力を掛けるってイメージですね。。。
 ・・・僕は、この作業を何回と無くやっているんで 慣れってのも有るかな?

 

 これが、固定の皿ネジ。。。アルミ鋳造+ネジ加工ってな部品で
 何回か脱着をしているとヘキサ差し込み部分がヘタって来るので、
 消耗品と考えて傷んできたら交換って物ですね。
 ・・・ナメちゃったら大変ですからね。。。(^^;)
 

 固定ネジを外すとスポッとステアリングが外せます。

 

 メーターアッセンを外すのは、こんな特殊工具を使います。
 レッグアンダーカバーを取って、下側から手を突っ込んで
 メーターを後から押し出すって方法も有りますが、R107の場合
 アンダーカバーの脱着が結構大変(取り付けで奥のネジ締め合わせがチョー苦労)
 なので、こちらの工具を入手が賢明と思います。これ、ヤフオク辺りで探せば
 千円ちょっと程で入手出来ます。
 まあ、メータ-電球交換って作業でもメーターアッセンを外さないと出来ない
 ので、ハンドル脱着~メーター脱着の工具はR107のDIY工具として
 揃えておきたい物と思います。。。
 
 

 メーターアッセン左右に差し込んで

 

 90°回転

 

 手前にズリッと引き出します。

 

 メーターアッセンを抜き去る時にクルーズコントレバーが干渉するので
 レバーを下げながら右の方から斜めに引き抜くとスムーズに外せます。

 

 各コネクタを外しますが、画像左側の円形15ピンのコネクタが
 非常に固く且つ、ハーネスもそんなに引き出せないので、僕の場合
 一番最初に抜くことにしています。

 

 ・・・さて、ここから本題の不具合調査。
 メーターアッセンを部屋に持込みメーターをバラシます。今回は
 中央の白いケースを外すことに成ります。画像で見える緑ラインは
 車速パルス信号をメーター基板から取り出しているモノで、僕が後から加工していて
 通常は着いていないですね。

 

 で、積算計ギアを見ると・・・やっぱ、欠けていました。。。(>_<)
 ギア歯が2個欠け・・・破片が残ってるし。。。(^^;)
 う~む、次から次へと何かと問題が発生。。。全く持って、飽きさせない
 (?)僕のSL君。。。(^^;)

 

 こちらは、透明ギアカバーを外した画像。
 透明カバーはマイナスビス2本で外せます。
 僕のSLは、以前にも積算計不動に成っていてこの時は、2007年12月に
 白いピニオンギアを整備工場で交換しています。4年半後に今度は
 それに噛み合うギアが逝っちゃった。。。ってことですかね。

 

 良いチャンスなんで、積算計の駆動機構を見てみましょう。。。
 積算計のドライブで有るピニオンギアを指で回すとカクカク感が有ります。
 ・・・マブチモーターを指で回すって感覚。。。
 
 

 ドライブ軸反対側にフェライト(強磁性体・・多分)リングが取付いています。
 で、その傍らにデカイコイルが有りますね。
 僕の年式のR107のメーター駆動は、電気式と成っていて
 所謂、機械式のメーターケーブルが有りません。
メーター駆動は、駆動ドライブ軸辺りからセンサーで、車速パルスを取込んで
 時間による変化をスピードとして変換。パルス数を走行距離として変換。
 ってことで、ここではパルス数を電流に変換、コイルに取込んで
 発生する磁力を直流モーター駆動の原理で積算計を動かしているって
 想像出来ます。。。

 

 さて、能書きはこのへんで。。。ギア組をバラしてみます。
 破損したギアを取ると、こんな感じ。シャフトとギアはフリーで固定されていません。
 こちらのシャフトは、奥に見える黒いギアと同軸です。
 
 
 
 飴色(に、なった?)のギアを外します。これは、距離積算表示の
 ファイナル軸と同軸です。このギアもフリーで刺さっているだけ。。。

 

 ギア系を再現。。。今回破損した一番したのギアに駆動ピニオンが噛合います。
 で、同じ軸の一番上のギアに積算ユニット側のファイナルギアが噛み合います。
 パルス→回転変換→ギアにより4段減速→積算距離表示。
 って構造ですか。。。

 

 外したギア群
 下の今回破損したギアは、当然交換です。。。左上のギア、ベトベト状態。。。
 これ、加水分解(空域中の水分を吸収して分子構造が変化)し始めてる感じ。(T_T)
 これもいずれは、ダメになる予感。
 さて、対策ですがギアは、ヤフオクに3000円/個程度のお値段で
 入手出来そうです。が、このギアでそのお値段?
 ・・・チョイと不満。現在、捜索中~

 余談ですが、プラスチック(石油精製品)で、経年変化により破損する
 原因は、水分・油分・紫外線・・・などと言われています。
 今回のケースでは、水分・油分ですかね。。。水分は加水分解で
 形が無くなってしまう現象。
 (良く見る例では、輪ゴムがポロポロ・ベトベトに成る)
 油分は、プラ製品成型時に出来る微細な隙間(ウェルドライン)に
 長い時間を掛けて浸透し強度低下し破損する。・・・って現象。
 今回の破損は、後者が原因かな~? (T_T)