新幹線で20~30人の老若男女で観光した帰り。
それぞれクセのある個性の強いキャラながら、
別れが近づくと寂しくなる。
でも、降ろされたところは
広大な山の中みたいで、
どこを見ても果てしなく
山や荒れた土地ばかり。
「ここ、どこか分かる?」
と聞いても、見当違いな答えが
返ってきて埒が明かない。
「大勢いるから、四方に分かれて歩いていけば、
この中の1人くらいは助かるかもしれない」
という案を出し、
3~4人のグループになって、
あてもなく歩き始める。
私と一緒なのは、
優しそうな青年Aと、もう2人。
Aは、なぜか裸足で、
急な坂をムリして登って
ザックリ右足を切ってしまった。
「大丈夫?!」と焦るが、
本人は「いて~!」と言いながら
さほど気にしていない様子。
しばらくするとお腹が空いてきて
Aは持っていたビスケットを
2枚ずつ全員に配る。
A「まだ、ジュースも持ってるよ」
私は手に団子みたいなのを
持っていたが、こうして
惜しげもなく分ける勇気もなく、
Aはスゴイなと思いながら、
恥ずかしくなる。
でも、さすがに山歩きしながら
ビスケットを食べたら、
口の中が余計に乾いて
水をガブガブ飲みたくなった。
「後で大事に食べるね」
と残りをポケットに入れる。
数時間歩いて、気力も体力も尽きてきた頃、
見晴らしのいい尾根の先が
1kmくらいどかんと谷になっていて、
これ以上進めない。
周囲を見渡すと一面、
山や谷が続いているばかり。
私たちの選んだ道はハズレか。
最初から希望も持っていなかったが、
さて、このあとどーしよう?
元の道を戻って別のルートに行く
体力があるか?
途中、脇道に入って、
別の可能性を試してみるか?
それぞれクセのある個性の強いキャラながら、
別れが近づくと寂しくなる。
でも、降ろされたところは
広大な山の中みたいで、
どこを見ても果てしなく
山や荒れた土地ばかり。
「ここ、どこか分かる?」
と聞いても、見当違いな答えが
返ってきて埒が明かない。
「大勢いるから、四方に分かれて歩いていけば、
この中の1人くらいは助かるかもしれない」
という案を出し、
3~4人のグループになって、
あてもなく歩き始める。
私と一緒なのは、
優しそうな青年Aと、もう2人。
Aは、なぜか裸足で、
急な坂をムリして登って
ザックリ右足を切ってしまった。
「大丈夫?!」と焦るが、
本人は「いて~!」と言いながら
さほど気にしていない様子。
しばらくするとお腹が空いてきて
Aは持っていたビスケットを
2枚ずつ全員に配る。
A「まだ、ジュースも持ってるよ」
私は手に団子みたいなのを
持っていたが、こうして
惜しげもなく分ける勇気もなく、
Aはスゴイなと思いながら、
恥ずかしくなる。
でも、さすがに山歩きしながら
ビスケットを食べたら、
口の中が余計に乾いて
水をガブガブ飲みたくなった。
「後で大事に食べるね」
と残りをポケットに入れる。
数時間歩いて、気力も体力も尽きてきた頃、
見晴らしのいい尾根の先が
1kmくらいどかんと谷になっていて、
これ以上進めない。
周囲を見渡すと一面、
山や谷が続いているばかり。
私たちの選んだ道はハズレか。
最初から希望も持っていなかったが、
さて、このあとどーしよう?
元の道を戻って別のルートに行く
体力があるか?
途中、脇道に入って、
別の可能性を試してみるか?