思惟石

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【読書メモ】2014年7月 ③

2021-01-14 18:28:55 | 【読書メモ】2014年
<読書メモ 2014年7月 ③>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。


『シャイロックのこどもたち』池井戸潤
この人の銀行シリーズを読むと、
銀行員で幸せな人間なんてひとりも存在しない気がする。

(大銀行の支店で起こる人間臭い葛藤や事件の連作短編。
 作者が「元銀行マンの描く銀行ミステリ」というレッテルから
 脱却するきっかけとなった一冊だそうです。
 銀行ミステリ、おもしろいですけどね。
 こちらは、連作短編で、クライマックスへの構成も凄いです。
 とはいえ銀行員のメンタルヘルスが心配笑)


『新世界より』貴志祐介
長いよ!
そこそこ面白く読めたけど、
この人は200ページくらいのストーリーを書く練習を
したほうがいいんじゃないか。
ディテール書くのにのめり込みすぎていると感じる箇所が多かった。
前半のネズミとの闘いとか。


『さよなら妖精』米澤穂信
思春期の自意識過剰トークがつらくて途中で読むのをやめました。


『銀行仕置き人』池井戸潤
連作短編集。
水戸黄門的勧善懲悪なので、シャイロックより気楽に読めました。
でも銀行員にはなりたくない。

(『シャイロックの子供たち』に比べると、
 全体プロットはシンプル。
 読後感はあっさりして読みやすいものですが、
 小説としては「シャイロック」の方が良くできてると思う)

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