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【読書メモ】2009年6月~7月 ④ 恩田陸「理瀬シリーズ」

2018-08-07 14:24:12 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年6月~7月 ④>
過去の読書メモは適当に補足を書いて、
さくさくっと記録だけしておこう~。
というスタンスでアップしていたのですが……。
恩田陸の「理瀬シリーズ」が複雑すぎて
その話しだけでそこそこの文字数になってしまいました……。
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『黄昏の百合の骨』恩田陸
(メモなし。
 水野理瀬という美少女を中心にゆるやかに関連している作品群があり、
 「理瀬シリーズ」と呼ばれています。

 読む順番としては
 『三月は深き紅の淵を』→『麦の海に沈む果実』→『黄昏と百合の骨』
 がおススメというか、出版順のようです。

 めちゃくちゃ紛らわしいですが、『三月』は4章からなる小説。
 その『第四章 回転木馬』が理瀬の初出です。
 一人称の語りの中にメタ的に学園モノの描写が挿入され、
 その内容が長編小説として独立したのが『麦の海』とも言えます。

 そしておもむろに話しが複雑になりますが、この『三月』『第四章 回転木馬』
 の章末には意味深に冒頭文だけ書かれている小説の存在があります。
 後に長編小説として独立した『黒と茶の幻想』(めちゃ長い)です。
 これは厳密には「理瀬シリーズ」とは言えませんが、
 理瀬のルームメイト(『麦の海』)の憂理が出ます。
 複雑!!

 というか『三月』に出てくる登場人物の名前は
 作者の作品のあちこちで散見されるのです。
 さらに作者は「同じ人物とは限らない」とかなんとか。

 めちゃ複雑!!!

 まあ、いろいろと沼に嵌るとめんどくさそうな
 複雑且つ恐ろしい読書量を強いる各所リンクがあるにはありますが。
 この『黄昏』は意外と一冊のミステリ小説としても成立してます。
 恩田陸ワールドに興味が無ければこれだけ単独で読んでも何も困りません。

 これを読んだ後に恩田ワールドに興味を持ったら、
 ちょっと残念な気もちになるので、
 三冊の順番だけは守った方がいいのかも……)

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