思惟石

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中島京子『妻が椎茸だったころ』すごくおもしろい

2018-09-19 14:06:46 | 日記
第42回泉鏡花文学賞(2014)受賞作品。

安定の中島京子クオリティ!
すごくおもしろいです。
ちょっと怪しくて偏っていてヘンテコな愛情あふれる
5つの短編が収録されています。

タイトルは以下。

『リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い』
『ラフレシアナ』
『妻が椎茸だったころ』
『蔵篠猿宿パラサイト』
『ハクビシンを飼う』。

どれもこれもタイトルからしておもしろいですが、
勿論、中身もおもしろいです。
この作者の頭の中を覗いてみたい。

ストーリーのどんでん返しという意味では
『リズ・イェセンスカ』『ラフレシアナ』が良かったですが、
全体的なトンマナやディテールは『椎茸』『ハクビシン』が良い。
敢えてひとつ好きなものを選ぶなら『ラフレシアナ』かなあ。

総じてぜんぶ良作なので、あれこれ言わなくてもいいんですが。

ちなみにこの小説は「日本タイトルだけ大賞」(2013)の
受賞作でもあるそうです。
〈内容の優劣を問わず、タイトルのみのコピー、美しさ、面白さが
際立つ書籍を表彰〉する賞なので、まあ、
他の受賞作は読まなくて良いと思うけど、補足まで。

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