思惟石

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ウィングフィールド『夜のフロスト』シリーズ最強のブラック(勤務)!

2019-01-25 20:13:08 | 日記
R.D ウィングフィールド『夜のフロスト』読了です。

ブラック勤務の常習犯フロスト警部シリーズの
三作目です。

二作目『フロスト日和』
四作目『フロスト気質』

このシリーズ、
とにかくフロスト警部がブラック勤務をしまくるのですが、
タイトルが『夜の〜』となっている通り、
徹夜もどんとこい!ついでに早番も日勤も繋げるぜ!
って感じのシリーズ史上最強のブラックっぷりです。

働き方改革とか言っている現代日本に生きるすべての人が
読んでいる間、とにかく、「警部、休んで!!!!」って思うこと請け合いです。

あと、デントン警察のブラックの元凶はマレット署長だな…とも思います。

まあ、それがフロストシリーズのフレームではあるのですが。

今回もいわゆる「モジュラー型小説」ということで、
複数の事件が同時多発し、それぞれあちこち追い回しつつ
最終的におおむねシャンシャン、という良い感じのストーリーです。

しかし今回は死人が多かったな。
冒頭の大きめな案件である新聞配達中に失踪した15歳の女の子も
ちょっとずっしりくる内容だったし。

とはいえフロスト警部の事件に対する執着
(といったら本意ではないのかな?もはや本能の取り組みですよね)と、
「俺の勘」&しくじりっぷり&下品なジョークはキレッキレで、
相変わらず良い感じです。

なにはともあれ750ページ超えの極厚小説ですが
(上下巻にしてもよかったのでは)
ガーッと読めるしスカッと楽しめるし、
安定のおすすめ小説です。

シリーズ最終作、もったいなくて読みたくないなあ。
(とかいっていると10年は寝かす私である)


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