思惟石

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『怒り』 映画映えしそう〜(してる)

2023-05-30 12:02:08 | 日記
『怒り』
吉田修一

冒頭、都内での夫婦殺人事件。
動機の全くわからない不気味な事件なものの、
犯人の身元は判明。
でも逃亡。

そして一年後。
3つの場所での、3人の男との人間模様が本筋となる。

身元の曖昧な人間を信じられるかどうか。
うーん、むずかしいなあ。
近しくなってしまった後に、
その人の言葉をどこまで信じられるか。
調べちゃうお父ちゃんの気持ちもわかるし、
周囲から隠そうとしちゃう優馬の気持ちもわかる。
むずかしいよなあ。

信頼はどう築かれるのか。どう保たれるのか。
3つのケースそれぞれに、もしも自分が関わったとしたら、
どんな選択をするだろうか。
最後までずっと、うーんうーんと唸ってしまった。
唸りつつも、良い小説だと思った。

そして犯人の動機だけがわからね〜。
そこだけがもやもやする〜笑

ちなみに「怒り」の検索サジェストが
「犯人はヤス」状態なので、
未読のみなさまはGoogleトラップに気をつけてください。

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