思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

北森鴻『花の下にて春死なむ』日常の謎系短編です

2018-07-08 17:12:12 | 日記
蓮丈那智フィールドファイルシリーズで知った北森鴻作品、
二作目は、せっかくなので他シリーズに手をつけました。

『花の下(もと)にて春死なむ』は、
三軒茶屋にあるビアバー《香菜里屋》に集う客たちが持ち込む謎を
マスターの工藤が安楽椅子探偵として解決(もしくは推理)する
短編シリーズです。

日常の謎が多いですが、ちょいちょい殺人事件も関わってきます。

殺人の出現度で言ったら
「円紫さんシリーズ」より多いけど「黒いハンカチ」ほどではない。かな?
そうでもないかも(適当)

全体的に登場人物の挙措も言葉も上品で、
殺人やら精神の暗い部分やらありますが、
読み口は静謐な雰囲気があります。

ウンチクもあるし、量も内容も読みやすい短編なので
続編も読もうと思います。

ただ、安楽椅子探偵だからかな、
ちょっと、推理に関して、本当にそれが正解かなあと思うものもあります。
推理が飛躍してないか、という点も。

収録作の『七皿は多すぎる』がちょっと。

まあ、でも、良い作品だと思う。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【読書メモ】2009年5月 | トップ | 【読書メモ】2009年6月~7月 ① »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事