鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

歌川広重の歩いた甲斐道 その1

2009-11-18 06:34:30 | Weblog
「山梨県立博物館」発行の『歌川広重の甲州日記と甲府道祖神祭 調査研究報告書』については以前に触れたことがありますが、私にとってはたいへん嬉しい購入品でした。というのも、広重が甲州街道を歩き、その日記を残していることは知っており、またその日記の引用文も目にしたことはあるのですが、その全文がどこに載っているかを何度か調べたことがあるものの、結局わからずじまいだったから。ところがこの『調査研究報告書』には、その全文が載っていたのです。しかも広重が関係した「甲府道祖神祭」についても、「幕絵」の記載を中心に詳しい。そもそも広重が「甲府道祖神祭」の「幕絵」を描いていたということも私は山梨県立博物館を訪れて初めて知ったのです。以下、この『調査報告書』をもとに、甲斐国内において広重が歩いた道について、まとめてみたいと思います。 . . . 本文を読む