素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

有馬温泉界隈

2021年12月15日 | 日記
 手頃な距離にあるので有馬温泉には何度も来ているが、いつも互助組合の宿泊補助があるメルヴェール有馬を利用している。今回は叔母の希望で老舗の「角の坊」に泊まることになった。

 有馬温泉で「○○坊」と名の付く宿が多いのは、建久2年(1191年)に、吉野の僧坊、仁西上人が熊野十二神将に準えて建てられた有馬十二坊と呼ばれた坊舎にあやかったものとされ、奈良時代に行基が建立した温泉寺を中心としたところにあり、有馬温泉の中では古い歴史と格式を持っていることを感じた。

 食事も朝夕ともに部屋食で、高齢の叔母にとってはリラックスして食がすすんだようで良かった。聞けば「坊」とつく宿には金泉と銀泉のの源泉からお湯が来ているとのこと、外湯の金泉、銀泉は水を足して量を補っているが、宿の湯は100%源泉からのものだけだという。

 久しく忘れていた昔ながらのもてなしを受けた。省力化、合理化の進んだ中でタイムスリップした感覚になった。到着したのは16時過ぎ、18時の夕食までの間、叔母、娘、妻は散策に出かけたがさすがに私はその元気はなかった。何よりも「静けさ」に飢えていた。♪女3人 寄ったら かしましいとは 愉快だね~♪懐かしい歌を口ずさんだ。

 有馬温泉界隈の散策は朝食後に一人で出かけた。観光客もまだほとんどいない静かな街もいい。所々にある源泉のやぐらから湯煙が立ち上っていた。9時30分過ぎにチェックアウトして姫路城を目指した。

有馬温泉界隈
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