素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ここまで伸びるかユリの花

2010年08月23日 | 日記
 我が家で一番高い所で花を咲かせているのは“サルスベリ”。約4mの高さで強い日ざしを受けた濃いピンクの花が夏空に美しい。たくましさを感じる。ふと目を少し下にやると白い花。ユリである。おおかた3mの高さ。下の方はジャングルみたいに木で覆われているから太陽を求めて伸びていったと思うのだが、ここまで支柱なしで伸びて花をつけているユリは見たことがない。周りの木が支柱の役をしてくれているのだが、普通は途中で折れてしまうだろう。生命力の強さを感じる。

 同じ土に、同じように水をやっていても成長に大きな差が出てくる。動物でも植物でも内在するエネルギーは個々異なっているのだろう。昔から人が草木に目をやるのは、そこに“命のはかなさ、たくましさ”を見るからであろう。動物と違い、植物は勝手に移動しないから定点で見続けることができる。樹齢400年とか1000年と聞くと、永遠の時を感じ、その“生のエネルギー”をおすそわけしてもらう感覚にとらわれる。『有限の生』を自覚した人間にとっては、対象は何であれ『永遠なるもの』へのあこがれを持つのは宿命かもしれない。

 がんばって伸びて、サルスベリに負けじと咲いているユリの花は1週間もすればしおれてしまうだろう。その間に、道行く人が見上げて一瞬「おお!」と思ってくれれば存在した値打ちはあるだろう。

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社会人落語名人会に行ってきました

2010年08月23日 | 日記
 昨日、ワッハ上方・5階ワッハホールで上方社会人落語連盟創立10周年記念の「社会人落語名人会」があった。この連盟は平成12年12月12日に立ち上げられた。さすがイチニ、イチニ、・・・と歩き始めたとしゃれっ気がある。

 その取り組みの1つに、毎年6月に開催される『全日本社会人落語選手権大阪本選』がある。大阪における社会人落語の先達である河乃源伍郎氏の発案で、関西では初めての素人が運営するコンテスト形式の落語会が立ち上げられたものが発端、起源である。今年で16回となった。

 その歴代のチャンピョン5人による落語会、聴き応えが有った。6月の選手権の時は、5連覇を目指す竜宮亭無眠さん、力が入りすぎて持ち味が出せなかったが、今日はリラックスして伸びやかに『一人酒盛』を演じた。その5連覇を阻止した千里家圓九(まるく)さん、過去5連覇を果たしている実力者で、選手権の時は軽いネタで物足りなかったが今回は大トリにふさわしく『質屋蔵』という短くても30分、ふくらませると50分にもなる大ネタを演じきった。

 プロの落語会と違って、写真撮影自由なので、軽い気持ちでスナップをとり各人1枚だけ使おうと思っていたが、見ていると捨てがたくデジブックにしてみた。

 ワッハ上方のワッハホールは大きさ、雰囲気がとっても気に入っているのだが、橋下知事の文化施設見直しの大号令の結果12月には一旦閉じられるみたいである。疑問を感じること大である。

デジブック 『社会人落語名人会』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする