明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

お肉屋さん直営の名食堂 白糸台『やすいみ~と』

2024年02月28日 | 定食、食堂
昨年、「府中市 食堂」でネット検索したところ、安くてウマそうな個人経営のお店がたくさん見つかった。
それらをいくつか巡り、舌鼓を打ちながら、「そういえば!」と思い出したのが『やすいみ~と』
お肉屋さん(株式会社安井ミート)が経営する、肉料理が自慢の名店として、以前から存在だけは知っていた。
最寄り駅は、西武多摩川線の白糸台か京王線の多磨霊園で、立ち寄る機会がなかったが、
メジャーではない駅でも長年人気を維持しているのは、素晴らしいお店に違いないと思い、
先日ついに初訪問も、満席のため入れず(泣)。評判どおりの繁盛店なので、以降は電話で席予約をしてから向かっている。

お店の正式名は、『とんかつ割烹 やすいみ~と』。ただし、とんかつ以外も豊富な品揃え。


カウンター席に案内され、まずは「白ホッピー」550円を注文。焼酎量は普通よりやや多めか。


フードメニューを撮影したので、一気に掲載。まずは【一品】と【逸品】。


【焼き鳥】など串焼き類や、お肉屋さんだが、刺身類などの【おさかな料理】もある。


【サラダ・豆腐料理】に食事類やデザート、


とんかつ以外の揚げ物や、煮物、焼き魚、


最後に「とんかつ」などの定食類で、おかず単品は200円引き。下に写っているお通しは、330円。


激安の商品こそないが、量やクオリティなどを考慮すれば、どれもリーズナブルといえる。
上記から私は、「豚モツの煮込み」550円、「お肉屋さんのコロッケ」385円、「自家製豚バラ焼豚」1045円を注文。
客も多いが店員さんも多く、手を上げればすぐに気づいてくれるので助かる。

最初に、ホッピーのお供・もつ煮込みが登場。


味噌ベースのさらっとしたスープに、ニンジンやダイコンも入るタイプで、もつは当然、臭みは皆無。


ひと口食べると、出汁が効いたスープが、もつや野菜をしっかり受け止める、想像以上のウマさ! 
昔、仕事でもつ煮を作ったことがあるが、出汁なんて取らず、せいぜい「ほんだし」など顆粒タイプの調味料を少し加える程度。
定食の味噌汁に使う出汁を流用したのかもしれないが、生涯最高かもしれない絶品煮込みである。
続いてコロッケが登場。商品名は「お肉屋さんの」だが、じゃがいもが大半でひき肉は少なめ。


卓上には、とんかつ専門店ならではの、壺に入ったソースが濃厚ソースがあるので、使わせていただく。


コロッケの風味が淡白なので、ソース量は上記程度でじゅうぶん。私はさらに追加したため、しょっぱくなってしまった。
ホッピー中275円をお替わりした頃、自家製焼豚が運ばれてきた。


ネギをよけ、取り皿に移したのがこちら。私の好きな醤油炊きタイプで、見ただけでウマいのがわかる。


煮込み、コロッケ、焼豚は、チェーンなど普通の居酒屋にも置いてあるし、頼む機会も多い私だが、
やはり肉屋直営の食堂だけあって、それらのお店よりすべてワンランク上の印象だ。

ホッピーセットをお替わりし、各種料理をたいらげ、シメのお食事を注文。
お店自慢のとんかつ定食も考えたが、ロース140グラムとご飯を食べ切れるか、少々不安なので、
値段が安い分、量も少なそうでデザートとして注文することも多い、「半熟卵のカルボナーラ」715円を選択。


パスタと玉子にルッコラ(かな?)、そしてクリームに黒コショウ。シンプルというか、肉が見当たらないのが少々さみしい。
なので、いつものように、残った焼豚をゲスト参戦させる。自家製ベーコンとか入ると嬉しいのに。


量は予想どおり控えめだったが、味は、どこかで食べた記憶のある、無難なタイプ。
よく見たら、小さなベーコンも混ざっていた。失礼ながら業務用ソースかな?


それでも、黄身ちゃんを崩せば、ビジュアルも含め、私にとっては立派なごちそうになる。


食べ終えたら、さすがに腹パンパンになったので、お会計をお願い。
他にも興味のある料理は多いが、ひとりでは限界があるので、数日後に、飲み仲間の先輩とふたりで再訪問。

今回はお座敷席に案内され、まずは「サッポロ樽生 黒ラベル ジョッキ」715円で乾杯。限りなく大に近い中ジョッキだ。


おつまみをジャンジャン頼んだので、一気に紹介していく。
まずは、前回豚もつ煮を注文したので、今回は「牛スジの煮込み」660円を。


残念ながら、もつ煮とは異なり出汁が効いておらず、一般的な味付けだった。個人的には、もう少し牛スジが大ぶりな方がいいな。


とんかつ割烹ということで、自慢のかつ…といきたいが、私は玉子とじが好きなので、「国産豚のかつ煮」1100円をオーダー。

※+220円で「カツ丼」にもできる

かつは当然、煮込んでも柔らかさを保っており、厚さも適度で、ビールにぴったり。椎茸が結構入っているのも意外。


後半では、「やはりとんかつも食べよう」と、「わらじとんかつ」定食の単品1595円を追加。


ヘタな写真でわかりづらいが、肩ロースを300グラム使用した、わらじサイズのとんかつである。
男性はふたり、女性なら3~4人で取り分けて食べるのに、ちょうどいい量ではないかな。


先述した、卓上のとんかつソースとの相性も抜群。やはり専門店のカツはウマいねえ。
前回のコロッケもそうだったけど、こちらの揚げ物はラードではなく、クセのない油を使用しているようだ。
コロッケ類では、これまた好物の「カニクリームコロッケ」660円も注文。これもヘタな撮影で、2個とも大きさはたぶん一緒。


カニの身は少なめだが、その分ホワイトソースの旨味がストレートに伝わる。付属のデミソースも美味しい。


2杯目からは「ウーロンハイ」495円に替え、3杯目もウーハイを頼んだところ、
女性店員さんが「男前ジョッキもありますが」とおススメしてくれたので、そうしてもらう。
運ばれてきたのは、さっきの倍以上はありそうな、重いジョッキ。


ドリンクメニューを確認したところ。「男前生ビール」という、通常の倍以上のサイズがあり、酎ハイ類でも注文可能なのだろう。


会計後にレシートを確認したところ、価格はちょうど2杯分の990円だった。
聖蹟桜ヶ丘駅の居酒屋『三太』の「エコジョッキ」と同様、たくさん飲む人には「男前ジョッキ」がお得である。

大容量の酒に合わせ、料理もまだまだ注文。こちらは、これまた私の大好物である「手作り餃子」550円。


焼き色にややムラがあるが、野菜と肉のバランスが良く、専門店にも見劣りしない餃子であった。
先輩が頼んだ「大人のポテトサラダ」550円は、いぶりがっこが含まれており、大根嫌いの私は食べられず(嘆)。


この日の締めorデザートは、「ミックスフライ(B)」定食の単品1265円。選んだ先輩も同意した私も、どうかしている(笑)。


内訳は、あじフライ、大海老フライ、メンチかつ。今気づいたが、メニュー表ではあじフライではなく。ヒレかつと記されている。
理由は不明だが、豚肉のカツはすでに結構食べていたので、あじフライで問題なし。
メンチはひき肉と玉ねぎが粗目で歯応えがよく、ウーハイが一気に進んだ。「手ごねハンバーグ」も食べてみたいね。


ウーハイをがぶ飲みし、お腹もパンパンのはずだが、ほろ酔いでゴキゲンなままお会計。
実は初回訪問時もそうだったのだが、さんざん食べたあとなのに、帰宅後や翌日に、気持ち悪くなったりすることは皆無。
これぞ、良質な肉や油を使用している証拠ではないか。ただし、体重はそこそこ増えていそうだが(苦笑)。
店員さんたちの愛想も良く、胃もたれの心配もなし。食事中だけでなく、食後も気分がいい

「混んでる」以外は欠点が見当たらず、自信をもって他人におススメできるやすいみ~とさん。
府中屈指の名食堂という噂は事実であり、これを読んだ皆さんにも、ぜひ足を運んでいただきたい。

※おまけ 男子トイレの壁にあった貼紙



とんかつ割烹 やすいみ~と
東京都府中市白糸台1-23-3
西武多摩川線白糸台駅から徒歩約5分、京王線多磨霊園駅から徒歩約8分
営業時間 11時半~14時、17時~23時 日曜夜は16時半~22時半 ラストオーダーは昼は10分前、夜は1時間前
定休日 日・祝の昼と、火の夜
※上記データはお店HPを参照しました
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昨年のプロ野球予想を振り返る

2024年02月23日 | プロ野球
阪神タイガースが38年ぶりに日本一を達成した、2023年のプロ野球。
私がひいきにしている、前年日本一のオリックス・バファローズは、3勝3敗で迎えた、日本シリーズ第7戦で、
1-7と完敗を喫し、惜しくも連覇を逃した。下記は、試合後のバファローズポンタのXである。


シェルドン・ノイジーの3ランで勝負が決まった印象だが、あれは打たれた宮城大弥に責任はない。
あんなクソボールをホームランにできるのは、あの日のノイジーと「ドカベン」の岩鬼正美くらいだろう。
私が大嫌いな岡田彰布監督に負けたのは不本意だが、日本一にふさわしい強いチームであった。
そんな阪神にポンタも、「おめでとうございます。そしてありがとうございました!」とお礼を告げていた。


これで、道頓堀に飛び込むような、民度の低いファンが減れば、もっといいチームになると思うんだけどね。

元々、阪神の優勝を予想した評論家は多かったが、自称スポーツジャーナリストのわたくし正田が、開幕前に発表した予想では、
阪神を5位、最下位には広島東洋カープを指名。結果はご存じのとおり、両チームでワンツーである。
恥を忍んで、私の予想を再掲し、実際の結果と見比べてもらう。

セントラルリーグ 予想
1位 横浜DeNAベイスターズ
2位 東京ヤクルトスワローズ
3位 読売ジャイアンツ
4位 中日ドラゴンズ
5位 阪神タイガース
6位 広島東洋カープ

現実
1位 タイガース
2位 カープ
3位 ベイスターズ
4位 ジャイアンツ
5位 スワローズ
6位 ドラゴンズ


ひとつも的中していない、大ハズレである。普段の競輪予想だって、もう少し当たるけどなあ。
だけど、広島の2位とヤクルトの5位は、予想できた人は少ないでしょ。

セ・リーグほどではないが、パ・リーグの予想もイマイチだった。

パシフィックリーグ 予想
1位 福岡ソフトバンクホークス
2位 埼玉西武ライオンズ
3位 オリックス・バファローズ
4位 千葉ロッテマリーンズ
5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
6位 北海道日本ハムファイターズ

現実
1位 バファローズ
2位 マリーンズ
3位 ホークス
4位 イーグルス
5位 ライオンズ
6位 ファイターズ


的中したのは、唯一自信があった日ハムの6位だけ。あまりのハズレっぷりに、今後はもう、
ブログに予想を載せるのはよそう、とダジャレ含みで決意。

※場立ちの予想屋さんも、最近は減ってきた

不的中が重なった理由は、先述したアンチ岡田監督や、森友哉をくれた西武を応援、などと個人的感情を持ち込んだことと、
下位予想した球団の不安要素と、上位予想した球団の推奨ポイントが、ほとんど当たらなかったことだ。
セ・リーグ下位から順に、「」内に記した私の予想根拠と、照らし合わせていこう。

6位の中日は、私が期待した「立浪和義監督の強い意志」と、「守りに特化したチーム作り」が、うまくいかなかった模様。
立浪監督の手腕もさることながら、とにかく打てなすぎ。西村徳文監督時代のオリックスを思い出した。

5位のヤクルトは、「奥川恭伸の復活とルーキー吉村貢司郎の活躍」がハズレ、「村上宗隆へのマーク強化」=成績下降が的中。
奥川の登板ゼロも誤算だが、スコット・マクガフの退団で、救援陣が弱体化したのがまずかったかな。

4位の巨人は、同一監督が、2年連続Bクラスになったことがないという、「球団の伝統」を信用したのが間違い。
「菅野智之の負傷」で、若手投手陣が奮起したが、原辰徳監督に苦言を呈する人がいなかったのが敗因か。
個人的には、デーブ大久保を雇用した時点で、原さんやフロントのヤル気を疑った。

3位のDeNAは、「大物トレバー・バウアーの獲得」は成功だったが、「タイラー・オースティンの復活」は実現せず。
シーズン後半、救援陣がバテたのも敗因だし、なにより「勝つことに慣れていない球団」の甘さが露呈してしまったが、
前身の大洋ホエールズ時代から、勝利には執着しない球団(でしょ?)なので致し方ない。
優勝を本気で願っているファンが気の毒だが、そういうプロチームも、ひとつくらい存在してもいいと思う。

2位の広島は、正直よくわからない。「坂倉将吾の正捕手」と「新井貴浩の監督」は、どちらも向いてない気がするし。
伝統の豊富な練習量から導かれる守備の固さと、足を絡めてしぶとく繋ぐ攻撃が、功を奏したのだろうか。
私個人は、ただ単に3位以下のチームが自滅した結果の2位浮上では? と考えている。

1位の阪神は、「昨年26度の完封負け」が13度に半減。広島と同様、繋ぐ野球が成功したようだ。
「岡田監督が連敗にイラつき、不満タラタラでチーム崩壊…」は、5月下旬に、一瞬そうなりかけたのだが、
先発陣の層が厚く、その後も大型連敗がなかったため、的中せず。それでも、森下翔太の活躍で勝った試合では、
「今日は、オレが森下を3番(打者)にしようって言ったんや」などと、いいトシこいて采配を自画自賛する反面、
負けたときは、選手や審判のせいにして、自身の非は認めない岡田を、名将扱いしてはいけないよ。
マスコミが指摘したとおり、先発投手陣の奮闘と、粘り強く四球を選んだ打撃陣
さらには岡田を懸命にフォローした平田勝男コーチや、天国からチームを後押しした、横田慎太郎さんたちのお陰だろう。

続いてパ・リーグ。
6位の日本ハムは、「近藤健介の退団」など、去る者を追わず、むしろ高額年俸選手を積極的に追い出す、
「チームの方針」から、ここ数年で一気に選手層が薄くなり、予想、結果ともに最下位なのもやむなし。
ただ、新庄剛志監督は、勝つ野球はできないかもしれないが、面白い野球を見せようと努力しているのは理解できる。

5位の西武は、「平良海馬が抜けた救援陣」と「退団した森と、開幕直後の源田壮亮の不在」が結局は埋められず。
「リーグ屈指の先発投手陣」は健闘したが、主砲・山川穂高の離脱は大誤算だろう。
田淵幸一引退翌年の秋山幸二や、松井稼頭央大リーグ移籍後の中島宏之など(例が古いのはカンベン)、恒例の新スター輩出がなかったのも残念。

4位の楽天は、「上積みのない戦力」が災いし、安樂智大のパワハラ以外は特に話題も提供できず、3位争いに加わるのが精一杯。
「三木谷浩史オーナー」も、本業が赤字で大変みたいだし、そもそも野球に興味ないだろうから、近いうちに身売りしそうで心配。
とにかく、現場の人事に口出しするのは辞めてほしい

3位のソフトバンクは、「近藤、ロベルト・オスナら派手な補強」で優勝候補筆頭だっただけに、この順位はひどい。
「千賀滉大の穴」は大きかったとはいえ、私が軽視した、有原航平もふたケタ勝利を記録した。
「下降気配の柳田悠岐」も、それほど成績は落ちていないが、「復帰した栗原陵矢」は再び故障し、再雇用の「アルフレド・デスパイネ」も全然ダメ。
「大胆な補強に対する他球団からの反発」は、さほどなかった気がするし、もっと感じなかったのが、選手たちの「昨年V逸の悔しさ」。
選手の入れ替わりが激しく、悔しさを共有できず、嚙み合わないシーズンだったのだろう。
それを象徴するのが、結果的に年内最終戦となった、クライマックスシリーズ1stステージ、第3戦の逆転サヨナラ負けだ。
延長で表に3点取って、裏に4点取られるなんて、昔の漫画ならともかく、実際のプロの試合では、まず見ない展開だよ。
一昨年のマジック1からのV逸も含め、ファンにとってはしんどい2年間だったね。

2位のロッテは、期待した「佐々木朗希の進化」は、前年より登板回数も勝ち星も減っているため、進化というか停滞か。
やはり、以前から投手コーチとして定評があった、「吉井理人新監督の手腕」が冴えた1年だったのだろう。
種市篤暉も成長したし、あとは若手打者の台頭待ちか。結構、チャンスは与えられている印象だが…。
あと、球場アナウンサーを卒業した谷保恵美さんには、「長い間、お疲れ様でした」とお伝えしたい。

1位のオリックスは、大差で優勝したが、セ・リーグ2位の広島と同様、他のチームがだらしなかっただけである。
「連覇はまぐれ」だと思っていたが、まさか、3年連続まぐれで優勝するとはねえ。
打線は非力だし、守備や走塁では、無駄なミスも見かける。V9時代の巨人や、その後の阪急、西武など、
過去には三連覇を遂げたチームがいくつかあるが、それらのチームと比較すると、今のオリックスがもっとも未熟だと思われ、
まだまだ上積みが期待できる(?)。中川圭太や宗佑磨あたりは、もっと打率を上げてほしいね。
「吉田正尚の不在」は、森、頓宮裕真、レアンドロ・セデーニョらで補った。来年は西川龍馬も加わるので、穴は埋まるだろう。
先発陣には、山下舜平大と東晃平が加わったが、さすがにエース山本由伸(ついでに山﨑福也も)退団の穴を埋めるのは容易ではない。
四連覇は苦しそうだが、とりあえず、婦女暴行を疑われた選手をFAで強奪し、人的補償でチームの大黒柱的存在の投手を奪われそうになると、
「それはカンベン」と泣きつき、期待の若手投手を代わりに差し出す、ルール違反を犯しておきながら、
「“美しい野球”を目指す」というギャグを飛ばした、某球団の優勝だけは阻止してほしい。

無論、日本一奪回も願っていないわけではなく、


ポンタと同様、私も引き続き応援するので、再び頂点へ、頑張れオリックス!
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ラーメン店の名脇役「チャーシューごはん」

2024年02月21日 | 丼もの
今回は珍しく、冒頭でクイズを出題。
Q ラーメン専門店ではよくあるけど、中華食堂にはないものなーんだ?
先に断っておくが、ウエストランドの漫才のような、「店員の無駄な掛け声や気合」は不正解である。
私としては、「SNSでの誤字だらけの投稿や、ウザイ自分語り」もやめてほしいね。余計なお世話か。
答えは、今回タイトルでバレバレだろうが、「チャーシューごはん」である。
無論、ご飯類を一切置いていないラーメン店は多いし、あくまで私個人の認識なので、クイズとしては不完全だ。ゴメン。

店によっては「ミニチャーシュー丼」「焼豚ライス」「ぶためし」などと呼ばれるケースもある、
チャーシューごはんの定義は、人によって異なるだろうが、私の考えでは、
【小ライスくらいの分量のご飯に、ラーメンの具材のチャーシューを乗せるだけの料理】で、
単独では物足りないが、ラーメンのお供としては最適な名脇役である。
一部例外はあるが、あくまで脇役に徹する、誠実な(?)チャーシューごはんに敬意を表し、
せめてこのブログだけでは、主役を張らせてあげたいと思い、今回のテーマにした。

チャーシューごはんの創案者及び、初めて客に提供したお店は不明だが、
私が存在を知ったのは、1990年代半ば。バブルが弾け、本格的ラーメンブームが始まる、ほんの少し前の時期。
たしか、「東京ウォーカー」あたりの若者向け雑誌(注:当時は私も若者)のラーメン記事で、目にしたのが最初のはず。

※かつて、私が愛用していたTシャツ

紹介したラーメン店は全然覚えていないが、文末が確か、「ほぐしたチャーシューを乗せた、“チャーシューごはん”もおススメ!」のような内容だった。
その後、他のお店でもチャーシューごはん及び類似商品を提供するようになったが、私が初めて食べた店は……残念ながら記憶にない。
いかんせん、20世紀末のことなので、写真もないのだが、ビジュアルはこんなだったと思う。


さっき、わざわざ自作したのだが、小さなお椀にご飯をよそり、刻んだチャーシューにタレを少々かけただけの商品である。
上記をベースに、ネギ、ゴマ、海苔、高菜などを加えたり、それら薬味の分だけ肉を減らす店も存在した。
使うチャーシューも、スライスした際にこぼれ落ちた、端っこの部分のみを使用するSDGs(?)な店や、
刻んでから熱を加え、シーチキンのようなホロホロ状態にしたり、佃煮みたいにクタクタになるまで煮込むケースもあった。

私個人の想像だが、チャーシューごはんは元々、『中野大勝軒』のつけ麺のように、従業員の賄いだったのではないか。
中華食堂と違い、ラーメン専門店は厨房が狭く、調理スペースはおろか、ガス台自体も足りないので、
チャーハンや焼肉丼などは調理不可能だが、ラーメンの具材にも使うチャーシューを、ご飯に乗せるだけならば、
ガスも中華鍋も技術も仕込みも不要で、中華の経験がない店主はもちろん、バイト君でも簡単に作ることができる。
ご飯ものを欲する客の要望にも応えられ、原価も安くロスも少ない、画期的なメニューだったのかもしれない。

ただ、当時の私が食べたチャーシューごはんは、どのお店も肉自体の量が乏しく、正直しょぼかった。
私が作ったものと同様、メシと肉の割合が、だいたい2:8で、1:9の場合もあったりする。
そのくせ、小ライスよりは100円以上は高く、価格はだいたい、200~300円くらいだったような。
それならば、ライスだけを頼みラーメン本体の具材を乗せる、今もよくやる「自家製丼」の方がよっぽどお得な気がした。

※20世紀の頃から作っていた、八王子『壱発』のチャーシュー+とろろ丼

無論、ラーメンとの相性を考慮し、あえて肉を減らし、薄味にしていた店もあるだろうが、
さっきの雑誌記事のように「おススメ!」と推奨したくなるような商品は、あまりなかった気がする。
私と同意見の客が多かったのか、後発のチャーシューごはんは、肉のレベルが質・量ともに上がり、
21世紀に突入すると、肉と米の割合は3:7や4:6になり、歯応えのあるお肉を用意する店も出てきた。

ただし、肉は少なく、チャーシューごはんのカテゴリーに入るかも微妙だが、20世紀にも良品はあった。
それは、阿佐ヶ谷にあった『航海屋』の「チャーシューおこわ」である。
名称はおこわだが、モチ米はたぶん使っておらず、チャーシューの端っこを刻んだものとタレを混ぜた、炊き込みご飯だ。
値段は100円と安く、単品注文は不可だが、お替わり2回OK、つまり3杯食べられたのである。
コロナ禍前に、数年ぶりに訪問したら、いつの間にかチャーシューおこわ以外にも、麺類とセットの100円メニューが増えており、


つい、食べたことのないカレーライスを選択してしまったのだが、さっき「あった」と過去形で記したように、
昨年2月に航海屋阿佐ヶ谷店は閉店。なのでチャーシューおこわは、もう10年以上ご無沙汰で、写真もない。
現在は新宿店のみ営業中で、更新はされていないがHPがあったので、画像を拝借。


令和の今も150円で3杯食べられる、名物おこわ(とラーメン)を、近日中に食べに行くつもりだ。

21世紀以降で利用したお店の中で、気に入った商品といえば、私が愛してやまない、地元・立川『パワー軒』の「チャーシュー丼(小)」。
券売機の表記では、並サイズのご飯量は360グラムらしいが、小でもその半分以上はある。


上記画像は、昨年の訪問時に撮影したのだが、写真がヘタすぎて本当に(小)に見えるので、先日再び注文し、ちゃんと横アングルも撮影。


しかも今回は、無料サービスの味付き背油を乗せてもらった。小サイズとはいえ、カロリー過多は間違いない(ラーメンも食べたし)。


シーチキン状の刻みチャーシューを、海苔、ネギ、背油と絡め、ラーメンのスープも少し注いで、ガツガツとたいらげた。
一期一会のケースが多いチャーシューごはんだが、複数回食べたのは、パワー軒の他はわずか数店舗だけだ。

さきほど、肉と米の割合について、「近年は3:7か4:6に」と述べたが、
昨年春に紹介した、立川『おや麺』の「チャーシュー丼・温玉」なんて、
割合が5:5に感じるほど肉が多く、しかも味が濃かったため、白米を追加したくなったよ(笑)。


近年は、荻窪『濃菜麺 井の庄』の「肉ごはん エッグ&ソイソース」のように、玉子を加え少し火を通したり、


最近流行している、低温調理タイプのチャーシューを使用するお店も出てきた。
ラーメン店ではないが、武蔵村山『満月うどん』の「ミニチャーシュー丼」も、低温調理ピンクと、醤油炊き茶色の2種を使っている。


これまで、しつこく主張してきたように、私は醤油炊きタイプ肯定派だし、そもそも低温調理タイプは、白米との相性は良くないと思う。

パワー軒とおや麺は、肉質やボリュームで満足感を与え、濃菜麺井の庄と満月うどんは、2種のチャーシューを使うなど、見た目にも工夫が感じられた。
ここ数年で唯一落胆したのが、このときに紹介した、『天下一品』神楽坂店の「チャーシュー丼ランチ」で出てきたヤツ。

※そもそも、「丼」と呼ぶ量ではない

ただでさえ少ない肉の切れ端を、海苔、ネギ、ゴマ、紅生姜などでかさ増しし、盛り付けもテキトーで他人の食べ残しレベル。
先述した、20世紀のしょぼいチャーシューごはんを、2018年になっても提供していたことに驚かされる。
普段なら、チャーシュー丼単独の写真も撮るが、あまりにもお粗末だったので撮影はせず、すぐにこってりスープをぶっかけた。
テンイチ神楽坂店は、昨年閉店したが、19年秋には、数日前まで720円だった並ラーメンを、790円に値上げしていて立腹したものだったが、
約3年後には、940円というブルジョア価格に高騰するとは、その頃は予想もしていなかった。

冒頭のクイズで、「中華食堂にはないもの」扱いしたチャーシューごはんだが、当然例外もあり、
所沢の『早池峰亭』には、「チャーシュー丼」が存在する。


上記画像はサラダとお新香だが、本来はスープも付く、麺類の引き立て役ではなく、立派な主役メニューである。
商品名もチャーシュー「丼」であるし、今回テーマのチャーシュー「ごはん」とは、一線を画す料理ともいえる。

ラーメンの発展と比例し、独自の進化を遂げているチャーシューごはんだが、
最初の方で主張した、【小ライスくらいの分量のご飯に、ラーメンの具材のチャーシューを乗せるだけの料理】、
つまり、火を通さず手軽に作れて、チープだけど300円くらいで食べられる、20世紀タイプが私には愛おしい。

そんな条件に当てはまる商品を、つい最近発見できたので、最後に報告。
お店は、三鷹市にある『中華料理 末広』。早池峰亭と同じく中華食堂だが、チャーシューごはんを提供している。
商品名は「ミニねぎ豚丼」で、単品価格は350円だが、ラーメン類とのセットだと250円になる。
調理に火は使用せず、物価の上昇を考慮すれば、「300円くらい」にも該当するが、
ご飯の量もおかず部分も多く、なにより結構ウマいのである。
こちらがそのミニねぎ豚丼。刻んだチャーシュー&ネギを、ゴマ油やタレで和えてある。


横アングルがこちら。総重量は、普通の牛丼の並盛くらいはありそう。


さっき書いたように味自体も素晴らしく、主役にも脇役にもなる、オールマイティな商品であり、
プロ野球で例えれば、バントや右打ちなど、走者を進める打撃もできて、自身の打率も良く、時には長打も放てる、
しかも守備範囲が広くて肩も強く、脚も速くて盗塁も多く、さらにはルックスまでもいい、
2番打者だった時代の阪急ブレーブス・簑田浩二のような万能選手だ。

※アマゾンサイトから拝借 

上記比喩が、皆さんに伝わるかはさておき(苦笑)、今回のブログを書く気になったのは、
ここのねぎ豚丼を食べて、「これは生涯最高のチャーシューごはんかも!?」と感激したからである。
蓑田と同様、長所がいくつもある末広さんについては、近日中に改めてリポートする。  ※追記 リポートしました。こちらをクリック

熱狂的なファンは多くなさそうで、なくても困らない料理かもしれないが、あった方がちょっと嬉しい。
そんな、チャーシューごはんのような存在に、私もなりたいものである。なんか、宮沢賢治みたいな締めになっちまったな。
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モデルもこなす腕利き店主 東府中『あじさい』

2024年02月10日 | 中華食堂
府中本町の『天下一』から始まった、【府中市内にある個人経営の食堂を巡る】シリーズ。
第2弾の激安洋食店『きねや』に続く、第3弾の今回は、中華食堂『あじさい』をリポート。
こちらのお店に興味を抱いた理由はズバリ、牛乳ラーメンを提供していたから。


日本唯一の牛乳ラーメン評論家を自称する私としては、駆けつけずにはいられないお店であった。
なお、牛乳ラーメンの紹介自体も、天下一から数えて3軒目となる。 ※2軒目は高井戸の『ほづみ亭』

お店について予習したところ、酒やツマミも豊富なようなので、軽く一杯やってから食べさせてもらうことに。
店舗の場所は、京王線東府中駅のすぐ近く。カウンター席がひとつ空いていたので着席。


働いているのは、厨房の料理長兼店主と、接客及び調理補助担当のおばちゃん店員。ふたりが夫婦なのかは不明。
店内はカウンターとテーブル合わせて約15席、実質12人くらいで満席かも。
私の入店後も、今から入店可能か確認する電話が多数かかってきており、かなりの繁盛店のようだ。
まずはドリンクから、「プレミアムモルツ・ジョッキ」600円を注文したところ、キンキンに冷えたジョッキが登場。


隣の客の瓶ビールは、保冷容器に入った状態で提供されており、あじさいさんはビールの提供にも尽力しておられる模様。
注文した料理を紹介する前に、メニューブックを掲載。まずはサラダ・つけ物に、焼き・蒸し・揚げ物のページ。


上記から、好物の「焼きギョーザ」380円を頼んだら、残念ながら品切れだったので、「手作り焼売」450円に変更。
さらに、これまた大好物のKTI=キクラゲ玉子炒めもオーダーした。
こちらのKTIは少々変わっており、商品名は「豚肉と玉子の炒め」750円なのだが、
下記画像のように、(キクラゲ・ニラ・納豆・長ねぎ)から、好みの食材を追加できるのである。

※わかりづらい画像でゴメン

私は当然、キクラゲを選んだが、偶然にも3つとも「NTI」になる、ニラや長ねぎも悪くないし、納豆もマニアにはたまらないのでは。
まずは、生野菜が添えられた、1人前3個の焼売が提供された。


肉の旨味と甘味が詰まった、小さいけれど頼もしいヤツ、である。
先述したように、店内は満席だが調理人は店主ひとり。なので、炒め物の提供はそこそこ時間がかかる。
無論、店主もなるべく早く提供すべく、おばちゃんに指示を出しながら、手際よく中華鍋を振っている。
一見ピリピリムードだが、入退店する客への挨拶は欠かさず、さらには、
他の客が頼んだカニ玉らしきものを、オムレツのように鍋から空中に高く舞い上げ裏返す、パフォーマンスも披露。
カウンター兼アリーナ席から見た限り、店主の腕は確かなようで、出てくる料理に期待が高まる。
カニ玉の次に取り掛かったのが、私の豚肉玉子炒めwithキクラゲであった。


一般的なKTIは、醤油主体の濃褐色タレでの味付けが多いが、ここのタレは薄い茶色なので、炒り玉子や青菜が原色を維持している。
それでも、食べてみると塩分はしっかり感じられ、肉やキクラゲの歯応えもじゅうぶん。
最近食べたKTIではもっとも美味で、こちらのお店の実力を証明する逸品である。

ビールを2本飲み終わり、お腹が苦しくなる前に、お目当ての「牛乳ラーメン」800円を追加注文。
こちらが麺メニュー。「しじみラーメン」や「レモンラーメン」、いかにも辛そうな「炎口湯麺」など、独自の商品も多い。


茹でた麺にスープと具材を合わせた中華鍋に、紙パックの牛乳を「そんなに!?」と見ていて驚くほど注いでいき、
少々煮込んだのち、牛乳ラーメンが完成。 ※冒頭の画像を再掲。


自作も含め、人生で食べてきた牛乳ラーメンの中では、もっとも白いビジュアルであった。
ベースは塩スープだと思うが、味がやや薄口なのは、牛乳が多いからか。
具材はモヤシ、キャベツ、キクラゲ、青菜、ひき肉少々で、麺は中細のちぢれ麺。


乳成分特有のコクがあり、塩バターラーメンのようだが、塩分は控えめな分だけヘルシーだ(←自信なし)。
満腹になったため、スープは残したけれど、麺は食べ切りお会計。
この日品切れだった餃子や、他の商品も気になったので、「また来ます」と告げて退散。

数日後、同じ京王線の千歳烏山駅にある図書館に寄った帰りに、あじさいさんに再訪。
この日は「ウーロンハイ」400円を注文し、餃子はまたしても品切れだったため(泣)、「ミニハルマキ」400円に変更。
ウーハイを飲み終えた頃、春巻き3本がやってきた。


中身のアンはトロトロで、使用具材は判別不能。たぶん自家製ではないと思う。
途中で、激辛シールが張られた、自家製と思われるラー油を付けて食べてみた。


私でも耐えられる辛さだったが、あとから舌がピリピリと痺れてきた。
なお、こちらは「ハイボール」と「メガハイボール」があり、ウーハイのメガをお願いしてみたところ、
おばちゃんが写真のメガジョッキウーハイを持ってきてくれた。会計時、価格は700円と判明。量は通常の倍なのでお得だよ。


春巻きを食べ終えたので、ツマミにもなりそうな食事を追加することに。
豚肉玉子炒めも4種あるこちらは、チャーハンの種類はさらに豊富で、普通の「チャーハン」だけでなく、
「海老」「カニ」「鮭」に「レッド」など、レギュラーメニューだけでも20種類ある。


ツマミ兼食事ということで、「月見肉かけチャーハン」850円をオーダー。
なお、ここまで4ページ分のメニューを掲載したが、店内ホワイトボードなどにも、日替わり料理が多数記載されている。

他の客の注文が重なり、提供まで時間がかかったが、待った甲斐のある商品が登場。


ただでさえウマそうな肉あんかけの中央に、黄身ちゃんを鎮座させるとは、罪深いチャーハンである(?)。


肉あんかけは当然、舌が焦げるレベルの熱々だが、甘じょっばい味付けで濃厚すぎず、お肉も柔らか。
お肉でメガウーハイを飲み切ったあとは、あっさりとした醤油味のスープでお口をリフレッシュ。


黄身ちゃんを崩してから、肉、米、スープと一気呵成にかきこみ、満腹中枢が働く前にたいらげた。


あじさいさんの炒め物が美味しいことはよくわかったが、私が中華でもっとも好きなのは、餃子及び点心である。
なのでつい先日、どうしても餃子が食べたくて、3度目の訪問をしたところ、運よく在庫があった。
この日は生ビール中と、念願の「焼きギョーザ」5ヶ380円と「さっぱりゆで餃子」3ヶ350円をオーダー。
いつものおばちゃんとは別の女性だったが、生ピールは以前と同様、丁寧に注がれていた。
まずは茹で餃子が完成。ゴマ風味のタレとラー油がかかり、青菜が添えられている。


会計時に気付いたが、上記はさっばりゆで餃子ではなく、メニュー表でひとつ下の「オリジナル四川風水餃子」500円であった。
意思疎通がうまくいかなかったようだが、これはこれで美味しかったので問題ない。
数分後、焼き餃子もやってきた。さすがに美しい焼き色である。


餃子自体は水餃子と同じもので、具材はお肉主体でニラの風味も感じる。味付けは薄口なので、調味料を使う。
あじさいさんの卓上には、醤油、酢、コショウ、先述の激辛ラー油に普通のラー油、そしてソースやピンク色の塩もある。
近年は、酢+コショウが流行しているようだが、私がおススメしたい餃子の合わせ調味料が、塩+ラー油である。


上記画像ではコショウも加えているが、塩&ラー油の素晴らしさは、別の機会に改めて語ってみたい。

ビールを2杯飲み、双方の餃子も食べ終えたので、シメのお食事を。
普段は麺類の注文が多い私だが、店主の炒め物の腕前を信頼し、「ブラックチャーハン」の1辛650円をお願いした。
イカ墨スパゲティのような、漆黒のチャーハンかと思いきや、出てきたのはこちら。


普通のチャーハンに黒コショウをたっぷり振った、いわゆる「ブラックペッパーチャーハン」であった。


さっきの月見肉かけ~のときに説明し忘れたが、量は結構多めで、一般的なお店のチャーハンの5割増しくらい。
具材は玉子と刻んだチャーシューとネギ、さらに、刻みではなく細切りタイプの玉ねぎが入る。 
パラパラのご飯に玉子とチャーシューが合わさり、たまに玉ねぎのシャキっとした食感が混ざるのが面白い。
刺激を求め、コショウと激辛ラー油を追加。醤油もかけて、真・ブラックチャーハンにすればよかったかな?


スープと一緒に、今回も一気に完食。次回はエビチャーハンか、それとも普通のチャーハンを頼んでみるか。
なお、店内には「2月11日から一部商品の値上げ」をお知らせする貼り紙があったので、
明日以降は、今回ブログの価格とは異なる商品もあることを断っておく。

何度か称賛したように、あじさいさんはビールも美味しい。
市内に工場があるサントリーも認めているようで、店頭や店内には、プレミアムモルツのポスターが貼ってあるのだが、
モデルは、キャンペーンガールなどではなく、こちらの中村店主ご本人なのである!


当然、無許可の手製ではなく、サントリーが公認・作成したポスターだと思われる。
連日、厨房内では孤軍奮闘で腕を振るいながら、大企業のモデルまでも務める、
多才な店主が作る絶品料理の数々を、皆さんにもぜひ味わってほしい。



中華料理 あじさい
東京都府中市清水ヶ丘1-1-14
京王線東府中駅から徒歩約1分、JRなら府中本町駅から徒歩約20分
営業時間 11時半~14時半、17時~22時 21時半ラストオーダー
定休日 火曜
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団地商店街の喫茶店 一橋学園『BuFuUu』

2024年02月08日 | 喫茶店
昨年夏に紹介した、西武線一橋学園駅からちょっと歩いた場所にある、『ナイトー洋菓子店』
初訪問時は、食べログのデータに騙され定休日だったのだが、そのとき発見したのが、すぐ近くにある『BuFuUu』


お店のレシートではBu Fu Uuと字間が空いているが、店頭表記はBuFuUuなので、拙ブログでもそちらを採用する。
ノボリに記されているように、手作りサンドイッチのお店らしいので、ケーキの代わりにお土産として買うことにした。

ショーウインドーを眺めていたら、愛想の良さそうなおばちゃんに「いらっしゃい」と声をかけられた。
品数はなかなか豊富で、ドーナツやバターロールなどもある。


少し悩んだが、やはりサンドイッチの王道(?)である、「たまご」と「コロッケ」を選択。価格はどちらも220円。


玉子はともかく、サンドイッチの王道はコロッケよりも「ハム」かな?
ラップを外し、さっそく食べ始める。左右入れ替えた理由の記憶はなし。


玉子もコロッケも、マヨネーズやソースは控えめで、ほどよい塩分。
自家製で無添加のパンも、時間がたったのに柔らかく、耳も残っていることも含め、いかにも手作りの味、という印象。


なお、こちらのパンは一般的な四角形ではなく、上の部分がふんわりと盛り上がる、山型パンを使用している。


その後、うっかり定休日を勘違いし、ナイトー洋菓子店さんに来てしまったときも、


近所にBuFuUuさんがあるお陰で、無駄足にならずに済んでいる。というか、定休日を覚えておけよ、オレ。
サンドイッチは何度か購入しており、こちらは、「白身魚フライ」250円。


ご覧のとおり、タルタルソースが玉子多めで、フィッシュ&玉子サンドのようでお得感あり。
こちらは、「ベーコンエッグ」270円と「テリヤキチキン」290円。


キュウリ入りのベーコンエッグに、ほのかに甘い照り焼きチキン。味については文句はないが、
さっきも書いたが、パンが相当柔らかいので、カバンに詰めて帰るとだいたい変形し、変な写真ばかりになってしまった。
写真はないが、砂糖をまぶした「あげパン」100円も買ったことがある。昔の給食でたまに出てきた、懐かしい味であった。

ある日、普段は調理担当として厨房にいる、旦那さんがレジを担当したときに、ポイントカードをいただいた。


パン類を200円購入ごとに、ブタさんのハンコを1個押してもらい、15個たまると100円割引になるそうだ。
最近は、「入店時にアプリ起動で1ポイント」なんて店も増えたが、このような手製ポイントカードの方が、アナログな私にはありがたい。

ここBuFuUuさんは、実はイートインスペースもあり、しかもサンドイッチ以外の食事メニューが豊富。
実はこちら、サンドイッチ屋さんではなく喫茶店なのである。 ※ブログタイトルでわかっただろうけど 
今回の執筆にあたり、「喫茶店」のカテゴリーを新設し、八幡山『ルポーゼすぎ』などのお店を移動させた。

イートイン初利用は昨年の春。13時台で、ランチを食べ終えたおばちゃん集団が、お店のおばちゃんを交えて会話を楽しんでいる。
全員顔見知りのようで、見知らぬ客(私)の入店で、一瞬静かになったものの、すぐに会話を再開。皆さん、どうぞご遠慮なく。
空いていたテーブル席に座り、メニューを確認。こちらは各種定食やカレーなどだけでなく、


スパゲティやピラフもあり、他のページには、トーストやピザも載っていた。


喫茶店なので、ドリンクやデザートもある。今気づいたが、「缶ビール」や「グラスワイン」など、アルコール類も頼めるんだね。


“やっぱ これっしょ!”と赤字コピーで強調している「ナポリタン」も気になったが、
“半熟卵と生クリームとカリカリベーコンで、上品な味わい”の「カルボナーラ」950円をチョイス。
さらに、売っているサンドイッチも店内で食べられるので、「とんかつ」サンド280円も一緒に注文。
まずはサラダとフォークなどが運ばれてきて、


その後、カルボナーラとコンソメスープがやってきて、


ほぼ同時に、等分されてお皿に盛られた、とんかつサンドも登場。


カルボナーラは、説明どおりの上品なテイスト。もっとクリームや塩分多めの下品な味が好みなので、粉チーズをバシバシかける。


とんかつサンドは対照的に、分厚いカツにたっぷりソースのわんぱく仕様、要するに私好みの味である。


スープもサラダもたいらげ、結構満腹になり「ごちそうさまです」。
レジにはアメちゃんが置いてあり、「よかったらどうぞ」のお言葉に甘え、ひとついただいた。


このような、昭和の時代ではよくあったサービスも、このお店らしくていいね。

その後も、既述したように何度かサンドイッチを購入し、つい先日は、『なにや』さんの買い物帰りに、久々に店内でランチ。
前日飲み過ぎて、昼頃まで寝ていたため出発が遅れ、BuFuUuさんに到着したのは14時過ぎで、おばちゃん集団は不在。
【二日酔いにはカレーのスパイスが効く】説を信用している私は、迷うことなく「ビーフカレー」930円をオーダー。
前回は、周囲にお客さんが多くて気付かなかったが、屋号がブーフーウーなだけあって、店内のあちこちにブタさんの人形や造形物が置いてある。


知らない方のために説明しておくが、「ブーフーウー」とは、かつてNHKで放映していた人形劇の作品名であり、
登場するこぶた三兄弟の名前でもある(長男ブー、次男フー、三男ウー)。

カレーは意外と時間がかかり、先にフォーク、サラダ、そしてスープとラッキョウが提供され、さらに数分後、


ランプみたいな容器に入ったカレーソースと、ライスがやってきた。


メニューには“玉ねぎを たくさん 炒めて炒めて炒めて この味と色が できます”と記載してあるし、
しかも、グレイビーボートと呼ぶらしい容器に入った、いい意味で喫茶店らしくない本格的なカレーが出てきて驚いた。
3~4個くらいかと予想したビーフも、ご覧のようにゴロゴロと入っており、計8個確認できた。


少し食べてから、マナー的に正しいのかは知らないが、ソースを全部かけてしまった。


カレーソースは、玉ねぎ由来なのか甘味が強く、辛味はほとんどなし。
途中で、粉チーズのような酸味をかすかに感じたが、具材は溶け込んでしまったのか、牛肉以外は確認できず。
さっき触れ忘れた、サラダはゴマ風味のドレッシングがかかっており、コンソメスープは熱々だが、たぶん自家製じゃないと思う。
カレーも、イチから手作りではないと思うが、手間が加わっているのは間違いない。
一式を食べ終えたあと、写真のかわいいブタさんから爪楊枝を1本いただき、お会計をお願い。


スパイス効果なのかは不明だが、来店前は二日酔いで気持ち悪かったのに、食後はだいぶ楽になった。

ナイトー洋菓子店さんのときにも記したが、このあたりは「団地北口通り」と呼ばれる、小平団地の北側にある商店街である。
他の地域の団地商店街と同様、人口減少に比例し衰退が顕著で、つい最近も、すぐ近くの食堂が廃業した模様。
今回タイトルの元ネタになった(気づいた?)、ガロの「学生街の喫茶店」の歌詞のように、時は流れているけれど、
早朝からサンドイッチを販売し、ランチタイムは近隣住民の憩いの場となっている
BuFuUuさんには、まだまだ踏ん張ってほしいものである。
私も、ポイントカードが埋まるまで、サンドイッチ類を買うつもりなので、今後もよろしくお願いします!



BuFuUu(ぶーふーうー)
東京都小平市学園東町3-2-43
西武線一橋学園駅より徒歩約9分、青梅街道駅、小平駅からも徒歩圏内
営業時間 7時~19時 ※イートインは9時からとの情報あり
定休日 月、火
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ビートルズで洋食を 立川『にゅうとん』(後編)

2024年02月01日 | 洋食屋さん
「立川にこんな素晴らしい洋食屋さんがあったのか!」と、地元民の私を喜ばせてくれた『にゅうとん』


上記は、数日前に発表した前編冒頭の店頭画像のアップで、今回が後編となる。

ではさっそく、前回末尾の続きとなる、「エビドリア」からリポートしていく。ドリアはカニやチキンもあり、価格はどれも950円。


グラタンの中にご飯を入れるなんて、考えた人は天才だよな。カロリーはさておき(笑)。
具材はエビ、マッシュルーム、玉ねぎなど。他のソースをかけるクリームコロッケでは気付かなかったが、ホワイトソースの塩分は控えめ。


前編でも説明したように、にゅうとんさんの食事メニューには味噌汁、サラダ、コーヒーが付くのだが、
実はこの日、ドリアの前に「ハンバーグステーキ(玉子付)」780円も注文していた。


すると店員さんが、「(ハンバーグの)生野菜サラダがダブってしまうので、他のにしましょうか?」と提案してくれ、
マカロニサラダやポテトサラダにも変更可能らしいので、マカサラにしてもらった。
出てきたのは、いかにも業務用スーパーで売ってそうなヤツだったが(苦笑)、心配りがありがたいよ。


なお、一緒に写っているのは「ウーロンサワー」定価480円とお通しの枝豆。洋食屋さんで飲む焼酎割りも、なかなかイケる。
ハンバーグには、目玉焼きと生野菜サラダの他、よく見るとカレー風味の黄色いポテトサラダもあるし、
さらにハンバーグの下には、パスタも隠れている。デミグラスソースと絡めれば、ウマさ爆発なのは書くまでもない。


無論、ハンバーグ本体も美味しいし、最後はドリアに乗せてハンバーグドリアに。お行儀悪い食べ方、そしてカロリーの過剰摂取を反省。


他の食事類では、ナポリタンはだいぶ前に食べたので、同系統の「イタリアンスパゲティー」770円をオーダー。
地域によって異なるようだが、関東地区ではほぼ、イタリアン=ナポリタンのケチャップ未使用版、のはず。


見た目に反し、味付けは意外としょっぱく、野菜やベーコンと合わさると美味しい。そこそこ量もあり、満腹になった。


ナポリタンはいろんなお店にあるが、イタリアンスパを提供しているお店は、立川では珍しいはず。

あるときは、「カツカレー」830円も食べた。「ポークカレー」が680円なので、お得感がある。
いつものようにサラダと味噌汁が出てきたあと、大皿に盛られたカツカレーが登場。


カツが小さく見えるが、このとき紹介した東小金井『冨士ランチ』のカツカレーと同様、皿がバカでかいのである。


海のようなカレーソースに対し、島部分のライスは適量だったので、難なく食べ切った。
なお、この日は下記の「一部ドリンクが割り引きになるハッピーアワー」の看板を発見。


さっき、ウーハイを定価480円と記載したのは、あの日は300円で飲ませていただいたからである。
ハッピーアワーを知ったのは昨年9月だが、今年訪問したとき(3回前に掲載)は、この看板を見かけなかったので、もうやめたのかも。

どのメニューも安く美味しく、お腹一杯にもなるにゅうとんさんだが、前回語ったように、訪問が途絶えた時期もあった。
その理由のひとつが、ランチはさらに安すぎて、夜しか行けないのが悔しかった、である。
私らしいセコイ理由だが、ランチタイムのメニュー看板がこちら。


主菜をふたつ選び、サラダ・味噌汁・コーヒー付きのランチが770円で、単品の日替わりランチは660円。夜以上に安価である。
例に挙げて悪いが、たった今『松屋』のHPで確認したら、ランチタイムは、ほとんどの定食が770円以上する。
チェーン店で高い金払うなら、ちゃんとしたコックさんがいるお店の料理を食べた方が、満足度は高いはずだ。
私自身は、昼食は自宅で食べるのが基本だし、そもそも正午くらいまで寝ているため(恥)、ランチタイムの訪問は難しかった。
そんなある日、意を決し初のにゅうとんランチを味わうことに。13時過ぎの訪問だったが、1階は満席で、初めて2階席に案内された。
実は、数ヶ月前に八王子球場で高校野球秋季大会を観戦した帰り、ランチを食べに訪問したところ、
土曜日の13時過ぎにもかかわらず、店頭に行列があり入店を断念。平日12時台は、さらに混んでいると思われる。

主菜ダブルの「組み合わせランチ」は、+300円でさらにもう一品追加できるので、そちらを選択。
おかず3つは、牛ロース生姜焼き・とんかつ・チキンソテーの牛豚鶏トリプル制覇も企んだのだが、
さすがに下品すぎるので、チキンソテーをオムレツにし、さらにご飯は+100円の大盛で、計1170円。
まずは「そばサラダ」がやってくる。そばサラダというのを初めて見たが、少量のツユに浸した茹でそば+野菜少々であった。


野菜嫌い・麺類好きの私には最高のサラダであり、これならあと10個は食えるぞ(笑)。
しばらくすると、栄養満点のランチ一式が登場。


大盛ライスは450グラムくらいか。食が細くなった私だが、これくらいは許容範囲。


そしてこちらが、牛豚鶏の洋食3種盛り合わせに、生野菜と白スパ。


牛ロース生姜焼きは歯応えがある肉質で、とんかつはやや厚め、ほうれん草入りのオムレツは半熟の仕上がり。


メシもオカズもガツガツとたいらげ、食後のコーヒーまでキッチリいただき、大満足でお会計。

さて、前編では「現在は二代目がメインシェフ」と記したが、初代店主は引退したのではなく、
にゅうとんのすぐ隣に、『洋膳食堂 新豚亭(にゅうとんてい)』というお店を新たに開業。


要するに、今も現役シェフとして、腕を振るっているのである。
ただし、新豚亭はランチ営業のみなので、これまた訪問がなかなか叶わなかったが、


昨年末に、念願の初入店を果たしたので、その様子もリポートする。

店内の席数は少なめで、他の席との間隔が広く、ゆったりくつろげる雰囲気。
お母さんにテーブル席に案内され、さっそく卓上のメニューを確認。


品数は絞っているが、にゅうとんと変わらぬお手頃価格。
私はこちらのオリジナルである、「ミックスクリームコロッケ(エビ 牛舌)」900円を注文。
エビはともかく、牛タンのクリームコロッケは珍しいね。数分後、予想より早くランチが出てきた。


味噌汁とサラダに小皿、そして中央のコロッケの脇には、温野菜や煮物が添えられている。
チェーン店ではまず出てこない、きんぴらや里芋の煮物は、ベテランシェフならではの技術と真心だろう。


実は和食が苦手な私だが、シェフの真心に応るべく、残さず食べたよ。
メインのクリームコロッケも当然絶品で、こちらがエビで、トマトソースがよく合う。


珍しい牛タン入りがこちら。思ったより具材が多く、クリームコロッケなのに歯応えがあるのが面白い。


食後はコーヒーと紅茶が選べるので、アイスティーにしてもらい、「ごちそうさまでした」。


途中、お母さんが奥の厨房に行っている間に、新規客が入ってきたので、私が厨房に行き「お客さんが来ましたよ」と伝えたところ、
会計時にはシェフのお父さんがわざわざ出てきて、「さっきはありがとうね」と声をかけてくれた。
気さくなお父さんがメインシェフだった、昔のにゅうとんさんに、もっと通っておくべきだったね。

かつて私は、「立川駅周辺はロクな店がねえ」と不平を述べたこともあったが、 ※私以外の立川市民にも、そう思っている人はいる
にゅうとんさんと新豚亭さんは、上記発言に該当しない良店であるため、反省するとともに前言を撤回し、
今後は「にゅうとんさんと新豚亭さんは素晴らしいお店だ!」と訴え続けていくことにする。

最後にオマケ情報。にゅうとんさんは営業中、ビートルズの楽曲がBGMとして流れ、店内にはメンバーの写真も掲示してある。
つい最近、お店の脇にある看板に、「ビートルズを聴きながら、美味しい洋食を!」のコピーを発見。


おそらく、初代店主がファンなのだろう。キャッチコピーを真似て、今回のブログタイトルにしてみた。
昨夏の「新世界で朝酒を」よりは、『ティファニーで朝食を』に近いと思うのだが…。



にゅうとん 
東京都立川市曙町3-2-1
JR立川駅北口より徒歩約3分
営業時間 11時半~14時、17時~21時 第三土曜と祝日はランチのみ
定休日 日曜

洋膳食堂 新豚亭
東京都立川市曙町3-2-5(にゅうとんのほぼ隣)
営業時間 11時半~14時
定休日 日曜、祝日
※大人数での予約ならば、夜営業も可能とのこと
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地元にあって嬉しい「街の洋食屋さん」 立川『にゅうとん』(前編)

2024年01月28日 | 洋食屋さん
前々回の文末で予告したように、今回は私の地元立川市にある、洋食屋さんの『にゅうとん』を紹介。


初めて訪問したのは、たぶん20年ほど前。ナポリタンを食べた記憶があるが、写真はない。
その後も何度か通い、カニコロッケなどを食べ、味には満足したものの、以降は訪問が途絶えていた。
当時の私は、安くて騒がしい居酒屋やラーメン店ばかり通っていたため、洋食屋独特の静かな雰囲気に不慣れだったし、
なにより、「街洋食」の魅力に気づいていなかったのだ。もったいない。
先に断っておくが、にゅうとんさんは誰でも気兼ねなく入店・食事ができる、アットホームな洋食店である。

久々の訪問となったのが、このときの「ハヤシライス」である。


ハヤシライスがメインの回だったので紹介を省いたが、こちらの食事メニューには、生野菜サラダと、


日ごとに具材が変わる、熱々の味噌汁が付き、


さらに食後には、アイスコーヒーが提供されて、お会計は970円。


チェーン店の『CoCo壱番屋』や『松屋』でも、ハヤシライス及び類似商品を出している。
ココイチはサラダ・コーヒー付き(味噌汁はない)、松屋はサラダ付き(コーヒーがない)だと970円以上するし、味については比較になるまい。
チェーン店の価格も高騰している中、にゅうとんさんはここ数年で、値上げ幅は数十円程度と、価格維持に努めている。

ハヤシを食べた日は、串揚げの「豚ねぎ」180円と、「カニコロ串」220円も注文していた。


揚げ物と一緒に提供されるソース3種と、さっきのサラダに付いてきたドレッシングは、もちろん自家製で、


上記は左からそれぞれ、中濃ソース、カクテルソース、オニオンソース、にゅうとん特製ドレッシングとなる。


豚ねぎにはオールマイティな中濃ソース、カニコロにはお店推奨のカクテルソースを注いでみた。


食べてみたところ、左側がカニコロで右側が豚ねぎと、反対であったが(苦笑)、美味しさは変わらず。


特にカニコロ串は、以前から味が変わったのかは不明だが(たぶん変わっていない)、めちゃくちゃウマく感じた。
メニューは豊富だし、他の料理も試してみたくなり、その後はちょくちょく通うようになった。

こちらのお店が開業したのは、1972(昭和47)年。今年で52年目を迎える、立川屈指の老舗洋食店だ。
初代店主は、洋食の名店『津つ井』で修業をなさった腕利きで、現在は二代目がメインシェフらしい。
店内壁にも、「津つ井」と記された文字が入った、千社札風のポスター(というのか?)が、額入りで飾られている。
私は、津つ井の新川店に入ったことがあるが、味はともかく、気軽には利用できない価格であった。
名店の味を受け継ぎながら、良心的な価格に抑えている、にゅうとんさんの営業方針に感謝したい。

津つ井さんからは、【お箸で頂く、にっぽんの洋食】という流儀も受け継いでいるようで、
毎回必ず、お箸が提供される。箸袋に綴られた、“味”の文字が格好いい。


なお、カウンター席だと、上記の目玉焼きの他、カレーライスや、


海老フライ&コロッケ盛り合わせなど、かわいらしい箸置き(?)が置いてあり、食欲をそそる(??)。


また、うれしいことにこちらのお店は、店頭に日本酒メニュー看板が貼ってあるように、


飲み客を歓迎しているようなので、私もたまに、料理で一杯やってから、食事でシメることもある。
下記がドリンクメニューだが、「瓶ビール中」が590円など、料理と同様安価である。


あるときは、「ホッピー黒」セット460円を注文。中の焼酎がそこそこ多い。


酒類にはお通しもサービスされる。この日はしっかり漬かったお新香だった。


そういえば、料理のメニューを掲載していなかったので、以下で紹介。まずはおつまみ・串揚げ、


こちらはサラダ・肉料理・魚料理・とんかつ類、


そして、ステーキや、シメのお食事となる幕の内&御膳や、軽食類。


ただし、冒頭のハヤシライスを見てのとおり、軽食類は全然軽食=手軽で簡単な食事ではなく、ずっしり腹にたまるモノばかりだ。

さっきの黒ホッピーにハナシを戻す。おツマミには「鶏の唐揚」420円を選択。


前にも書いたが、洋食料理には必ず生野菜が付くので、野菜嫌いの私も食べざるを得ない。 ※トマトはいつも残すが
鶏肉は油っこさはなく、味付けもほどよい塩分。にんにく醤油の下品な味付けが好みの私だが、唐揚げは薄口の方がいいね。
焼酎の「中」280円を追加したら、接客担当の方ではなく、調理担当の方がロックグラスで提供してくれた。


元のグラスに注いでみたら、氷は追加していないのにこの量! 明らかに定量オーバーでしょ。


外ホッピーを、少しずつ注いでは飲んでを繰り返し、なんとか飲み切ったが当然酩酊。地元でよかった。
私はかつて、「立川駅周辺は中華の『四つ角飯店』以外、気軽な大衆食堂がない」と書いたが、
こちらのお店の存在を忘れていた。まあ忘れていてたというか、食堂というよりレストランという認識だったので。
安く美味しくボリューミーで、お酒も飲めて駅から徒歩圏内。にゅうとんさんは立川市の誇りだよ。

そんなにゅうとんさんで、私がもっとも感銘したのが、「三色コロッケ」800円だ。


お店自慢のカニクリームに、トマトバジルとポテトを加えた、コロッケ3種の競演である。
まずは、日本人になじみの深いポテトコロッケを、ふたつに割ってから食べてみる。


丁寧にマッシュされた、なめらかポテトには、ほんのりカレー風味がして、懐かしくもウマい!
続いては、中身はオレンジ色をした、お店オリジナルのトマトバジルチキンクリームコロッケ(正式名)。


トマトやバジルの旨味を抽出した、ミネストローネを固めて揚げたようなコロッケで、やっぱりウマい!!
そして最後は、カニクリームコロッケ。箸で切ったので見た目はよろしくないが、味自体は抜群である。


カニの風味は控えめだが、ホワイトソースは洋食店ならではのコクと香りで、ウマいに決まっている!!!
先述した、3種のソースも使ってみたが、カニコロッケには、茶色いオニオンソース(左側)も好相性だ。


過去に何個のコロッケを食べてきたかは定かではないが、ここの三色コロッケこそ、私の生涯最高コロッケである。

コロッケの感激も冷めやらぬ中、この日のシメに頼んだのがエビピラフ。
ピラフのメニューは「カニピラフ」しかないが、特別に作っていただいた。価格はカニピラフと同じ850円。


過去に何度か記したが、私は立川市にかつて存在した、『サンモリノ』というお店のエビピラフが大好きで、
メニューにあると、つい頼んでしまうのだが、そこのピラフの特徴のひとつが、緑色の粉末
乾燥パセリなのか青海苔なのかは不明だが、ご飯ものにかかっているのを見たのは、サンモリノが人生初。※確か5歳くらい
今でも、下記のような緑粉&ピラフを目にすると、ノスタルジーな感情がわいてくる。


あと、わざわざカニと変えてもらったエビも撮影。刻んだものやそのままのものなど、中小のエビがたくさん入っていた。


カニコロッケのホワイトソースと、エビピラフのエビの双方が味わえる、「エビドリア」も絶品なのだが、
ここまで長々と語ってきたので、続きはまた次回。というわけで後編につづく


にゅうとん 
東京都立川市曙町3-2-1
JR立川駅北口より徒歩約3分
営業時間 11時半~14時、17時~21時 第三土曜と祝日はランチのみ
定休日 日曜
※正式名は『洋食屋 にゅうとん』?
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「強打の三高」復活! -日大三高野球部2024-

2024年01月24日 | 高校野球
年末年始の芸能界最大の話題となったのが、週刊文春がスクープした、松本人志氏の性加害問題。
そんな文春が、昨年11月にスクープしていた事件は、他のマスコミが追随しなかったためか、私も年が明けるまで知らなかった。
その事件とは、【早稲田実業野球部員が盗撮で警察連行《2年ぶり2度目》】である。 ※詳細はこちら

被害者がいるので、「2年ぶり2度目」などと、甲子園出場を報じるようにおちょくっているのは、けしからんが、
一番けしからんのはもちろん、実行犯の部員と、監督ら早実の責任者たちである。
なにしろ、早実野球部は4年前にも、部員による性行為動画の拡散問題で出場辞退をしており、
さらに文春の記事によると、2年前にも盗撮事件があったそうではないか。学校側が隠蔽したのか、全然知らなかったぞ。
4年間で3度もわいせつ事件を起こす高校の部活なんて前代未聞だし、
こんな不祥事まみれのチームは、出場辞退どころか、日大アメフト部みたいに廃部させるべきだろう。
おそらく、当事者だけを退部・退学させ、春季大会はわからんが、甲子園出場がかかる夏の大会には、シレっと出場してくるんだろうな。
出場の是非はさておき、ファンや高野連には、もうこんなチームは応援するな! と訴えたい。
特に高野連は、早実の観客動員力=入場料収入を期待するのか、過去の試合では、審判が露骨に有利な判定を下してきたが、 ※本当
今後は、そのような姿勢は改め、公平なジャッジを指導・遂行させていただきたい。

さて、そんな不祥事まみれの最低野球部とは対照的な、明・正・強をモットーとする、日大三高野球部
そんな彼らの2024年度チームの秋大会の戦いぶりについて、以下で語っていこう。
こんなコト書いたあと、不祥事が発覚したら相当恥ずかしいので、部員には「どうか事件を起こさないでくれ」と切に願う(笑)。

甲子園では2勝し、例年よりも新チームへの移行が遅れ、不安もあった秋季ブロック予選。
今年は特別サービスとして、ベンチ入りメンバー20名を以下に転記した。左から背番号、姓名、学年、身長、体重、投打で、赤字が主将。

1 谷亀 和希   2年 179 78 左・左
2 多田 大輝   2年 171 68 右・右 
3 染谷 恒成   2年 183 83 左・左
4 清水 太一   2年 171 71 右・右 
5 飯田 拓音   2年 177 78 右・右
6 松岡 翼    1年 170 63 右・右
7 岡本 弦士   2年 183 93 右・右
8 土井 貴仙   2年 175 76 右・右
9 畠山 将豪   2年 175 76 左・左
10 伊藤 遙亮   2年 170 65 右・右
11 織田 大成   2年 185 90 右・右
12 西鍛治 玄太  2年 182 81 右・右
13 内田 愁也   2年 172 82 右・右
14 中島 英作   2年 171 72 右・右
15 永野 翔成   1年 181 90 右・右
16 金久保 大空樹 2年 170 85 右・右
17 山住 祐樹   2年 175 79 右・右
18 近藤 優樹   1年 170 87 右・右
19 本間 律輝   1年 174 71 右・左
20 内田 流空   2年 170 72 左・左


キャプテンの土井は、夏大会はスタンドで、2年生ながら応援団長を務めた。 ※例年は3年生
前チームで、夏大会でもベンチ入りしていたのは、谷亀と畠山のサウスポーふたりだけ。
谷亀の背番号1は予想どおりだが、畠山が10番ではなく、ライトの9番とは驚いた。
難読名の読みを補足しておくと、7番の岡本は「ゆずと」、16番の金久保は「だいすき」、20番の内田は「るーく」らしい。
機会があったら、下の名前で声援を送りたいが、おっさんの私に「だいすきー!」と呼ばれるのは、金久保もイヤだろうな。
全体的に、身体の大きい選手が多く、80kg超えが8人で、身長は全員170cm以上。無論、これからさらに大きくなるはずだ。

三高グラウンドで行われた、初公式戦の相手は、文京区の昭和一。私の地元立川市にある方は、「昭和一学園」と表記するらしい。
失礼だが、過去の実績を踏まえれば、負けるはずのない相手である。なので結果だけ先に記す。
ブロック予選 1回戦 日大三10-1昭和一 ※8回コールド


三高のヒットは、私の判断では12本、もらった四死球はたくさん。もっと早い回で終わらせてほしかった。

※試合後の挨拶

三高の先発は、18番の1年生近藤。下記画像は、別の日に八王子球場で撮影した、投球練習シーンである。


私好みのぽっちゃり体型で、妙に大物感が漂う、近年の三高にはいなかったタイプの1年生だ。
投球の際は、ベンチや審判からの指示に対し、頭を下げ「ハイ、わかりました!」という態度ではなく、
片手を上げ、「ああ、わかったわかった」といわんばかりの応対を見せる。左右違うが、体型的にも往年の江夏豊みたい。
打席に立てば大リーガーのように、バットを小刻みに振り動かし、打つ気満々。打撃も好きなのだろう。
四球で一塁に向かう際は、ベンチから出てきた控え選手に、手袋などを放り投げるように渡す。
日常ではさておき、グラウンド上の彼は大物…というか、要するに生意気なのである(笑)。
近藤は5回まで投げ、被安打3の1失点。制球力はあるので、ボールにもっと体重が乗り、球速が上がってくると面白い。
6回からはエース候補の谷亀が登板し、3回を被安打1の無失点と無難にまとめた。

攻撃陣の方は、フライアウトの多さ、残塁の多さは近年同様。盗塁もいくつか決めたが、どうせ強豪相手には走らないのも、毎年恒例。
ただ、身体が大きいからそう見えるのか、みんなスイング自体は鋭く、芯に当たれば飛びそうな印象だ。

2戦目の決勝戦は、観戦できなかったが→ブロック予選 決勝 日大三10-0都立桜町 ※6回コールド
この結果も順当だったが、3回まで無得点だったことや、四番がレフト谷亀だったと聞いて、ちょっと驚いた。
予選だから、いろいろ試しているのだと思うが、谷亀って、四番打つほど打撃よかったかなあ?
三高の先発投手は、背番号10の伊藤。6回を投げ無失点、打者としても長打を放ち、4打点の大活躍だったらしい。
畠山や近藤も含め、今年のピッチャーは打撃も悪くないのは好感が持てる。

数日後、各ブロックの予選を勝ち抜いた64校による、秋季都大会の本戦が開幕。
ベンチ入りメンバーは、ブロック大会に登録された20名のうち、15番の永野が、山口稜我とチェンジ。
山口は右投げ右打ちの1年生で、ポジションは投手。身長体重は、サイト「球歴.com」によると178cmの64kg。

初戦は八王子球場にて、相手は都立小山台。近年はたびたび上位に進出する、侮れない相手だ。
三高の先発は、背番号9の畠山。前チームのとき、どこかとの練習試合で完投勝利を収めたと聞いたことがあるが、
この試合では、スライダーを多投するも序盤から打ち込まれ、5回0/3を投げ被安打8の失点4。
日刊スポーツには「試合をつくった」と評されていたが、自責点4では作ったとは言えないでしょ。
6回途中から伊藤が登板し、4回を被安打2の無失点で切り抜けた。
伊藤と主将の土井は、1年秋にもベンチ入りしていたし、元々期待が高かった選手なのかも。

打線は、3回に6点を奪い逆転するも、その後は淡白な攻めが続き、コールドに1点足りず、9回までやってしまった。
打順やメンバーは、ブロック予選とは変化があったが、一番センター土井と、二番ライト本間は固定。
背番号19の1年生ながら、スタメン抜擢された本間は、バントに四球にヒットなど、無駄な凡退はなし。
1年生で唯一のひと桁背番号をもらったショートの松岡や、先述の近藤ともども、来年の夏まで応援したい。
試合結果は→秋季東京都大会1回戦 日大三10-4都立小山台


試合後のスタンドへの挨拶。三高はこれで、対都立戦の連勝を172に伸ばした。


2回戦の相手は、よりによって二松学舎大付。近年の東京屈指の強豪で、ブロック予選でも帝京を破っている。
強力打線をエース谷亀がどこまで抑えるか、そして、ここまで3試合で30得点を記録した、三高打線の真価が問われる一戦である。

三高の先発は、予想に反し畠山。ブロック予選では元気だった谷亀だが、負傷などのアクシデントがあったのか、最後まで登板せず。
球速も変化球の切れも平凡な畠山は、二松打線の餌食となり、初回からタイムリーや押し出しやらで5失点。
2回にも1点奪われたところで、早くも近藤に交代。後続は抑えたが、3回には不運な内野安打がきっかけで3失点し、伊藤に継投。
三高打線は、初回と2回に1点ずつ返すも、2回と3回の好機で併殺。なかなか得点差が詰まらない。
5回表、伊藤が三者凡退に抑えると、その裏内野ゴロやタイムリーで3点を返し、5-9で前半終了。

6回表、さっきの回にタイムリーを放った土井が、センターからの好バックホームで、走者を刺し追加点を許さず。
その裏、無死一塁から今試合3度目の併殺も、織田がソロ本塁打を放つ。さらに走者をふたり出し、相手先発投手をKOも1点どまり。
7回は両チームとも三者凡退で、迎えた8回表。内野安打で無死の走者を出すと、何でもないフライが二塁打になったりと、ミスが重なり4失点。
山口に投手交代も、直後にタイムリーを浴び、この回一挙6点を奪われ9点差に。
裏の攻撃では、岡村が2ランを放つも後続が倒れ、7点差でコールドゲームが成立。
秋季東京都大会2回戦 日大三8-15二松学舎大付 ※8回コールド


三高の攻撃陣は、二松のエース格である祖父江投手らを打ち込み、8回までに15安打を浴びせ8得点。
待望のホームランも2本飛び出し、強豪チームの好投手にも打撃が通用することを証明。
鋭い打球が多く、今回タイトルどおり、「強打の三高」と呼んでいい迫力ある打線であった。

ただし、谷亀不在の投手陣が踏ん張れず、被安打19の15失点とはいただけない。もっとも、守備陣に足を引っ張られたのも事実だ。
「打てる選手と守れる選手だったら、打てる方を優先的に使う」のが、前監督の小倉全由さんのポリシーであり、
三木有造現監督も、その伝統を受け継いだのだろうが、さすがに今年は守りが悪すぎた(苦笑)。
失策は2だが、私の判断では、記録に残らないミスが計5個あり、それがことごとく失点に繋がってしまった。
初回先頭打者のファウルフライ落球から始まる、守乱続きのバックに、畠山ら投手陣の気力は大いに下がったはず。
小倉さんはこの日も、球場に足を運んでおり、試合後は、ファンや生徒・OBから「小倉さんこんにちは」などと挨拶を受けるたび、
「あっどうも。今日の試合は申しわけありません!」と開口一番、チームに代わって謝罪していたそうだ。
小倉さんらしい応対だが、前監督に謝罪をさせまくった、現チームには猛省を促したい。

あさって1月26日には、「春の甲子園」こと第96回選抜高校野球大会の出場校が決定する。
東京からは例年、秋季大会で良績を挙げた1~2校、つまり優勝校か準Vのチームが選抜されるのだが、
日大三は2回戦敗退=ベスト32で終わったため、ハナっから対象外。お陰で、緊張とは無縁な、平和な日々を送っている(苦笑)。

投手陣はイマイチで、守備陣は壊滅的、ただし打線の破壊力は東京屈指(たぶん)と、今年の「土井組」はかなりアンバランスだが、
バカバカ打ちまくるバカチームが大好物の私にとっては、実に応援意欲をそそられるチームである。
さすがに守備は、冬の合宿などで鍛えられただろうし、谷亀が復調すれば、大量失点は防げそう。
3月から解禁される練習試合や、4月開幕の春季都大会で、成長を確かめたいものである。メシ食って太っただけだと困るが(笑)。

昨年、淵野辺駅近くにある、牛汁とハンバーグが美味しい『上海ジミー』を紹介したとき、
「淵野辺駅は相模原市なので、街中では三高の甲子園を祝う応援幕は見られなかった」と記したが、
学校がある町田市は、さすがに無視はせず、市役所では下記の垂れ幕を掲示していた。


伝統の強打を復活させ、今年もまた、上記垂れ幕=夏の甲子園出場を果たしてほしい。頑張れ三高!
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2024年初○○ -飲食店ばんざい-

2024年01月20日 | 飲食店まとめ
毎年恒例、新年初の食事をカテゴリー別に紹介する【初○○】シリーズ。昨年分がこちらで、以前の分もたどっていける。
去年までは、店主が不機嫌だったりして、正月早々、不愉快な思いをしたこともあったが(苦笑)、
今年はいい初食事が続いたので、きっと素晴らしい一年になるはず(←願望)。

新年初外食で、新年初ラーメン・つけ麺となったのは、地元立川の『味源』
メインの「豚骨つけ麺」950円と一緒に、「特製もつ煮込み」200円×2で、「ウーロンハイ」350円を飲む。
安いので2杯頼んだ煮込みは、ひとつの器にまとめられて登場。さっそく新年初飲酒を楽しんだ。


途中で、卓上のおろしにんにくと七味を追加。安価なのにそこそこウマい、味源の煮込みを私は結構気に入っている。


しばらくすると、つけ麺がやってきた。麺は中盛まで無料だが、珍しく並盛にしておいた。


豚骨ベースで脂が浮いた、しょっぱいつけダレに付属の魚粉を注いだのち、おもむろに麺を浸していく。
もつ煮込みは、2人前まとめて普段より大きい器で提供されたため、得意の「もつ煮つけ麺」もやりやすい。


どちらのつけダレも美味しく、麺がすぐになくなり、中盛にすべきだった、と後悔しつつ「ごちそうさまです」。
新年は2日からの営業で、私もその日に訪問したが、「紙エプロンがあるから着物でも大丈夫」は、やや無理があると思う(笑)。


初詣帰りの晴れ着客や、ラーメンマニアとは無縁そうな味源だが、地元では長年、愛されているお店である。

味源の翌日は、新年初居酒屋として、所沢在住の飲み仲間と、入間市の『楽゛』(らぐ)を訪問。
昨年の今頃は、一升瓶で2500円だった「金宮焼酎」ボトルは、3000円に値上げしたが、まだまだ安いので当然のように注文。


ただ、他のページでは3500円という表記もあり、どちらの価格が正しいのかは不明。


おツマミは、以前も食べたサラダや串焼き類、そして初めて見た鍋メニューから、「旨塩鶏ちゃんこ」750円×2人前をオーダー。


ウマいスープで煮込まれたため、野菜嫌いの私も苦にせず食べられる、鍋料理ってありがたいね。
結果、キンミヤが進んでしまい、焼酎ボトルの正価を確認する前に、新年初の泥酔・記憶喪失
その後、西武池袋線の上り終電に乗ったそうだが、案の定、秋津で下車できず寝過ごしてしまい、立川に戻れなくなり、
下り電車で所沢まで戻り、先に帰宅した友人宅に泊まり込むハメに。いいトシこいて、正月三が日の深夜に大迷惑である(反省)。
なお、前回は重かった楽゛さんの入口ドアが、「軽いドア」に改善されていたことを報告しておく。

数日後、新年初うどんを食べに、富士見台の『手打ちうどん力丸』を訪問。
注文したのは、瓶ビール550円と、期間限定商品の「灼熱の鍋焼きうどん」1500円。麺は200~400gまで同料金で、300gを選択。
ビールを飲んで待っていると、商品名どおり、灼熱のマグマのように煮込まれた(?)、鍋焼きうどんがやってきた。


うどんだけをアップ。レンゲが小さく見える大きな器に、たくさんの具材が盛り付けられている。


マグマは大げさだが、熱いのは本当なので、まずは具材を慎重に取り皿に移し、それをアテにビールを飲む。
黄身ちゃんは、お麩でフタをして半熟に育て、海老天、竹輪天2個、牛肉などから食べていく。


以前記したように、太くて硬い、吉田のうどん風の自家製麺も、それ自体がツマミになる。
紅白のカマボコにお餅と小松菜で、お雑煮気分も味わえた。


ビールをお替わりし、しっかり育てた黄身ちゃんを、おめでたい寿印のナルトと一緒に食べる。


2本目のビールを飲み終えた頃、うどんはだいぶ汁を吸っているはずだが、ノビることなく弾力が残っている。
途中で、薬味のすりだねを投入し、麺の小麦由来の甘さと、辛さとのコントラストを楽しみ、
各種具材の旨味も溶け込んだツユを、レンゲでズズッとすすり、気づけば全部飲み干していた!


いかんせん、量が多かったので食べるのに時間がかかったが、味は申し分ないし、例の剛健うどんはやはりウマい。
女将さんの「本年もよろしくお願いいたします」の挨拶も光栄だったし、【食べログお断り】というお店の方針も素晴らしい。
個人的には今年も、力丸さんを全力で応援したいと思っている。

この日は、その後に寄る予定だった、行きつけの飲み屋へのお土産として、テイクアウトの「焼きうどん」300gで1000円も購入。
私は食べず、撮影しなかったので、お店ツイッター(X)の画像を拝借。


居酒屋では店主が小皿に取り分け、居合わせた客に配ったところ、「ウマい!」「凄い!」「こんなうどん初めて!」と、皆さん絶賛。
先日は、媒体は不明だが取材を受けたそうだし、力丸うどんの美味しさが、世間に広まるのを願ってやまない。

続いては、新年初餃子。だいぶ前に紹介した『野方餃子』が、荻窪に支店を出したようなので、訪問してきた。
本店同様『荻窪別館』も、店外から中の様子がうかがえるが、薄汚いおっさんを寄せ付けない、オッシャレ~な店構え。
若い男性店員に、カウンター席に迎え入れられ、注文を聞きに来た女性店員に、緊張しながらオーダーを告げる。
まずは「白ホッピーセット」539円と、下記の「皮蛋ウフマヨ」550円が登場。上のパクチーはすぐどかした。


簡単にいうと、ピータンに担々麺のタレとマヨネーズを合わせたようなソースをかけたものである。多分。
その後、「焼餃子」と「水餃子」共に528円が、ほぼ同時に完成。相変わらず、美しい焼き色である。


具材は肉が主体で、お店の雰囲気に反し、意外と濃厚。なので野方餃子さんでは、酢+胡椒で食べるのを推奨しているのだが、
酢が苦手な私は、さっきのピータンの担々マヨソース(勝手に命名)を付けて食べてみたりした。


ホッピー中をお替わりし、それも飲み干し餃子も食べ終えた頃、口直しの温かいミント茶が提供される。


餃子自体は美味しいし、接客も丁寧。ただ、お店のターゲットは明らかに若い女性やカップルなので、おっさん客はちょいとツラい。

数日後、豊田の某店で新年初中華を食べに向かうも、新年初の臨時休業をくらう(泣)。お祓いとかしてもらった方がいいかな…。
予定を変更し、豊田駅南口の食堂兼居酒屋『ふじ』で、新年初定食をいただくことに。
昨年末、旧店舗が立ち退きとなったふじさんだが、以前と同じく、駅南口から徒歩約1分の場所に移転

※前店舗は東側(立川方面)だったが、今度は西側(八王子方面)

食堂風の外観で、店内も明るくなったが、前店舗の歴史を感じされるたたずまいを、気に入っていた常連は多いはず。
ただし、お客さんは以前より増えている印象で、メニューは少し減ったかな? それでも、お母さんもお父さんも忙しそうだ。
新店舗になってからは2度目の訪問で、「ウーロンハイ」400円と「もつ煮込み定食」800円を注文。
もつ煮は食べたことがあるが、定食は初めて。ご飯、味噌汁、おからの小皿が付く。一番右の高菜漬けは、ウーハイのお通しだ。


初めて味わう味噌汁が、ダシが効いていて実に美味しく、すぐにご飯がなくなった。
残った煮込みなどで、ウーハイをもう1杯飲む。当然、汁まで残さずたいらげた。


「オムライス」などに付いてくるスープは、口にしたことがあったが、味噌汁のウマさは知らなかった。
今後は、飲んだシメに味噌汁の単品をいただこうかな。

翌日には初中華食堂として、大盛メシで人気の西国分寺『ホーライ』へ。
ただし、注文したのは中華系メニューではなく、「カレーライス中」600円+「生卵」80円。新年初カレーだ。


カレーを食べるなら、駅のすぐ近くに専門店の『すぷーん』があるのだが、
洗練より興奮を求め、ホーライさんを選択。確か、漫画「美味しんぼ」にもそんなエピソードがあったね。
付け合わせは、以前のマカサラ+スープではなく、この日はスパサラ+味噌汁。汁物がお椀の半分以下なのはいつものこと。
中央にくぼみを作り玉子ちゃんを落とし、スパサラも脇に添えて、さっそく食べ始める。


玉ねぎと豚肉を強火でシャキっと炒めたところへ、業務用のカレー粉を、ラーメンに使う自家製スープで溶いたものを絡め…
という工程で仕上げたと思われる、中華屋さんのカレーは、懐かしくもウマい
なお、例のスパサラは、マヨネーズだけでなく、大量のにんにくも絡めてあった。冷製ガリマヨパスタって、珍しいよね。


玉子を絡め、カレースパにしたりして、一気に食べ終えた。中じゃなく大サイズでもいけたな。

数日後、別の店で飲んだ帰りに、冒頭の味源の真下に昨年末オープンした、『吉野家』で新年初丼ものをテイクアウト。
このとき記したように、約7ヶ月間の空白を経て、吉野家が立川市に復活したのは朗報だが、
注文がタッチパネル方式になったのが、アナログ人間にはツラい。結局、店員のお姉さんに操作してもらった。


注文したのは、「牛丼の並」弁当460円のつゆだくで、


紅生姜と自宅の生玉子を乗せて、冷めないうちにかきこむ。


久々の吉野家牛丼は、臭みもなく肉と米のバランスもよし。24時間営業なので、今後もちょくちょく利用しそう。

最近の私は、飲食物の買い物は、安価なスーパーマーケットを利用するのが常で、コンビニでは滅多に購入しない。
するとしたら、ペヤングの限定商品や、泥酔して記憶があいまいなときぐらい。後者の例が、下記画像のプリンだ。


『ファミリーマート』の「プリンドーン!!」298円という商品で、酔った脳が甘味を求めたようで、これが新年初スイーツになった。


買い物をしたのも、味がそこそこよかったのも、うっすらと覚えているが、上記画像を撮影した記憶がない(苦笑)。
他にも5枚ほど画像が残っていたが、ピンボケだらけで使い物にならず。カメラいじってないで、とっとと食って寝ろよ、オレ。

24年の初○○シリーズの最後を飾るのは、つい先日利用した初洋食屋さん。お店は、地元の老舗『にゅうとん』だ。
以前ここで、ハヤシライスを紹介したが、安くて美味しくてボリューミーな料理が多く、近年は訪問頻度が増えている。
この前食べたのは、仕切られた重箱に盛られた、「洋風幕の内 竹」1350円。


エビフライ2本、カニコロ、ポーク生姜焼きソテー、ビーフシチューに、生野菜や漬物などを添えた弁当風メニューだ。
ポークソテー脇のバランの下には、カレー味の切り干し大根があった。さらに、味噌汁と食後のコーヒーも付く。


店内照明のせいか、やや画像が暗めなので、ビーフシチューや揚げ物はフラッシュ撮影。シチューが絡んだスパゲティもウマい。


どのおかずも美味しく、すぐにライスがなくなったので、お替わりをお願い。


ライスの量を「さっきと同じくらいで」と希望したところ、ちょうど先ほどの仕切り枠に収まった。


再び、ライスとおかずをバクバク喰いまくり、苦手なトマトと漬物以外は、キッチリたいらげた。
会計で、追加ライスが150円だったことが判明。これだけのコース(?)で1500円は破格だろう。
立川市では貴重な街洋食である、にゅうとんさんについては、近日中にこのブログで取り上げる。
次回ブログは、昨秋の日大三高野球部について語る、というか愚痴る予定なので(笑)、その次あたりになりそうだ。
※追記 にゅうとんさんについて、ブログ書きました→こちら

24年初食事は、既知のお店ばかりだったが、新規開拓もしていくつもりだし、いいお店に出会えるのを楽しみにしている。
飲食店の皆さん、今年もよろしくお願いします!
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「ぎょざえもん」と「とりこちゃん」 国分寺『それはそれ』

2024年01月08日 | 居酒屋・バー
自他ともに認めるロクデナシの私だが、ごくわずかだが、ピュアな感情も残っている。
たとえば、友人の小さなお子さんと遊んでいるとき、一緒に絵本などを眺めれば、登場キャラを素直に「かわいいな」と思う。
その直後、「キャラはかわいいのに、今のオレはすっかり汚れちまって…」とダメな自分の現状に絶望し、
こっそり涙目になってしまい、お子さんに「どうしたの?」なんて心配されたこともある。しっかりしろ、オレ(苦笑)。

そんな私が、ちょっと気になったのが、下記画像の看板。


どうやら、餃子と焼鳥を出す、『それはそれ』という屋号のお店で、マスコットらしきかわいいキャラたちも描かれている。
餃子と焼鳥が好物で、変わった屋号に惹かれがちで、心がピュア(笑)な私が、この店に興味を抱いたのは必然である。

お店の場所は、JR国分寺駅から国分寺街道を南下したところにあり、洋食店『キッチンきねや』の帰路に発見した。
その日は満腹だったので入店せず、帰宅後にネットでお店情報を検索したところ、最寄り駅は国分寺だが、住所は府中市であった。
なお、食べログ投稿はゼロ。【食べロガーが来ない=いいお店】の法則から、期待を胸に後日訪問。

店内はカウンター席と小さなテーブルがひとつ。照明はやや暗めで、落ち着いた雰囲気。
カウンター奥にいた男性が、「いらっしゃい」と挨拶しながら厨房へ。彼が店主のようだ。
ドリンクメニューを確認し、まずは「黒ホッピーセット」550円を注文。


一緒に提供されたお通し396円は、私の好きなマカロニサラダと、竹の子の煮物で、


それらをつまみながら、フードメニューを眺める。マカサラが、玉子多めで嬉しい。


まずは、お店の二大名物である餃子から、「オリジナル」484円と「にんにく丸ごと」528円を頼んだところ、
店主が「(餃子は)1人前4個ですが、大きいので2個ずつにしておきますか?」と提案してくれたので、そうしてもらう。
お店にとっては、2人前注文してもらった方が儲かるはずなのに、こういう気づかいはありがたいね。
厨房奥に向かった店主が戻ってきて、「すみません、にんにくが1個しかなかったので…」と、オリジナル3にんにく1に変更となった。
専用の焼き場に餃子を並べ、仕上げに油を少々垂らし、計4個の餃子が焼き上がった。
確かに大きく、普通の餃子の倍くらいはありそう。一番左の緑色がかったのが、にんにく餃子のようだ。


裏返してみると、美しい焼き色をしている。まずはオリジナルから食べてみよう。


具材は、やや粗めに刻まれた白菜が主体で、シャキっとした歯ごたえが楽しめる。


餃子によっては、小籠包レベルのスープが飛び出す場合もあるので、こぼさないよう注意しよう。
一方のにんにくは、商品名どおり丸ごと1個入ったにんにくの香りと存在感がすごい


もっと食べたかったので、売り切れだったのが残念である。
なお価格は、それぞれの単価を4で割った額で計算してもらえたようで、オリジナルが1個121円、にんにくは1個132円だった。
焼酎の中242円を追加し、「焼酎 烏龍茶割り」440円に変更したあたりで、ようやく餃子を食べ終えた。
今度は、残りの餃子2種「トマトチーズ」と「カレーチーズ」を2個ずつ追加。価格は264円ずつ。
トマト嫌いの私は注文前に、「生トマトは使用していない」ことを確認済み。
焼き上がるのを待つ間、店内壁を見回していたら、コロナ禍に貼られたと思われる下記のポスターを発見。


例のおふたり(?)は、「ぎょざえもん」と「とりこ」という名前らしい。せっかくなので、今回のタイトルにさせていただいた。

数分後に、餃子が完成。種類によって、具材だけでなく皮の色も違うようだ。


オレンジ皮のトマトチーズは、野菜の他にトマトソースとチーズが入っていた。ソースやケチャップなら、私も食べられる。


イエロー皮のカレーチーズも、中身の写真はないが、トマトソース→カレーソース以外はほぼ一緒。
酸味のトマト、辛味のカレーという印象で、どちらも面白い味であった。
どの餃子も食べ応えがありウマかったが、にんにく好きの私はやはり、にんにく丸ごと餃子が一番好きである。

烏龍茶割りもお替わりし、餃子を食べ終えたところで、だいぶ酩酊・満腹状態になってきたのでお会計。
提示された金額は、私の暗算よりも安い。そういえば…と、お店ツイッター(X)の最上部にあった、下記お知らせを思い出した。

※ツイッターから拝借

“平日19時までは、一部ドリンク100円引き、焼酎中40円引き”の、いわゆるハッピーアワーが設定されていたのだ。
店内には、上記のお知らせが見当たらなかったので(店頭に貼ってあった)、忘れていたよ。
次回は、店主さんといろいろ話してみようと誓い、「また来ます」と告げて、この日は退散。

数週間後、再び平日の早い時間帯、いわゆるハッピーアワーに再訪問。
まずはウーロンハイ440円→340円を注文。この日のお通しは、マカサラとちくわマヨであった。


店主は、私を覚えてくれていたようで、「今日はにんにく餃子ありますよ」と教えてくれた。
せっかくなので、この日も餃子のオリジナルとにんにくを2個ずつオーダー。


ついでに、店主さんにも「よろしかったら1杯どうぞ」と飲んでもらい、いろいろとお話しさせていただいた。
こちらのお店は、元々は別の方が営んでいたのだが、引退するにあたり、
当時は常連客のひとりだった、現店主が継ぐことになったそうで、その際、店名やメニューを一新。
あの餃子も、「基本は先代から習いましたが、自分なりにアレンジしてます」とのこと。

一風変わった屋号も、現店主が考案したそうで、由来については「深い意味はない」らしく、
「しいていえば、『まあ、あんまり難しく考えず、気楽にやりましょうよ』ってことですよ」。店主はさらに続けて、
「最近はラーメン屋さんとかで、妙に気合の入った屋号のお店がありますよね。ああいうのは……」ここで店主は口をつぐんだ。
ああいうのは「自分には似合わない」なのか、「バカじゃねえかと思う」のかは定かではないが、たぶん私と同意見だ(笑)。

私が気に入った例のキャラ、ぎょざえもん&とりこちゃんについてたずねたところ、
「あれは、知人のデザイナーに依頼して、格安で作ってもらったんです」とのこと。
完成度が高いと思っていたが、やはりプロが手掛けたキャラだったのか。
また、壁の手書きメニューにも、イラストが描かれているのだが、これらは、共同オーナーである女性の作画らしい。


以前、通りかかったときに屋号などが気になり、立川市から来たことを告げると、店主は「それは珍しいですね」と
「電車に乗って来るのは、引っ越した昔の常連客くらいで、普段は近所の人が多いですから」とのこと。
先述のお店ツイッターでは、駅チカの反対「駅遠(エキトオ)居酒屋」と名乗っているようだし、
私のように国分寺駅から歩く客は少ないかもしれない、好アクセスとはいえない場所ながら、
10年以上も営業を続けていることが、近隣住民からの支持と、お店の実力を証明している。

店主は酎ハイを飲んでいたが、本当は日本酒がお好きなようで、いろいろと銘柄酒を揃えている模様。


店主推奨のお酒をいただくべきなのだろうが、キッチンきねやのときにも書いたように、
国分寺街道は道幅が狭い割には交通量が多く、泥酔すると帰路がおっかないので、自重しておいた。
その代わり、ウーロンハイをがぶ飲みし、さっきの手書きメニューからおでんを数個、
そして、もうひとつのお店名物、とりこちゃん=焼鳥類も追加オーダー。
まずは、大鍋で煮込まれているおでんが登場。私が頼んだのは「ゆで卵」121円、「はんぺん」165円、「がんも」(価格不明)だ。


ひと口かじると、ジュワっと浸みだすおダシが美味しい。寒い冬は、やっぱりおでんだねえ。


しばらくすると、串焼各種が焼き上がる。焼き方はお任せにしたところ、
最初に「せせり」の塩198円(左側)、あとから「つくね」154円と「もも」176円のタレが来た。


せせりはちょっと肉質硬め、ももは適度な弾力があり、つくねは、誰もが好きなオーソドックスな味。
つくねは「なん骨入り」220円もあるし、鶏肉だけでなく豚肉=焼きトンもあるので、次回頼んでみたい。

おツマミを食べ終え、何度かお替わりしたドリンクも飲み干し、だいぶ気持ちよくなってきたのでお会計。
店主さんからの「帰り道、気をつけてください」という忠告に従い、帰路は車に轢かれないよう、慎重に歩いた。

さっき記した、それはそれさんが「10年以上営業を続けている」のは、店主がおっしゃっていたのだから間違いない。
実際は何年くらいなのかな…とお店ブログの過去記事を閲覧してみたところ、
現店名になったのは2010年12月で、以前は『作のすけ』という屋号だったようだ。
そして、2011年7月には、『SORE WA SORE』高円寺店を開業していた。ルック商店街の先あたりのようだが、知らなかった!
現在、高円寺店は営業していないようだが、驚いたことに、開店当初のお店看板には、
有名漫画家の西原理恵子先生が手掛けたと思われるイラストが描かれている。
店主の人脈の広さに驚きつつ、いろいろと詳しいことを聞かせていただくため、今後もお店に通おうと思っている。
ぎょざえもん、とりこちゃん、そして店主さん、今後もよろしく!



餃子・焼鳥 それはそれ
東京都府中市栄町2-27-3
JR、西武線国分寺駅から徒歩約15分、JR北府中駅からも歩けそう
営業時間 17時くらいから23時くらい
定休日 木曜
※京王バス「京王ストア栄町店」下車徒歩0~2分(←お店ツイッターより)
コメント
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